研究課題
基盤研究(C)
「構文」という言わば文の鋳型に関する知識を私たちは身につけており、その知識を駆使して、実際の文の意味理解や文の生成は行われているものと考えられる。本研究は、自動詞構文のうち変化自動詞を述語とする特定の構文を考察の対象とし、その構文の典型的な特徴を何らかの点で逸脱している文の意味解釈に関する調査を行った。その結果、母語話者は、文脈上の特徴を捉えて推論を加え、その構文に属するものと見立てることが可能であり、調整的に意味解釈するものであることを明らかにした。
日本語学