本研究では高次元超重力理論に基づく余剰次元模型の構築を念頭に置き、主に5次元及び6次元超重力理論に関する研究を行った。 5次元超重力理論に関しては、量子効果の影響によりプランク長よりはるかに大きな余剰次元を自然に実現できるシナリオ等を提唱した。 6次元超重力理論に関しては、様々なコンパクト化に対応した4次元有効理論の系統的な導出方法の開発を目指し、6次元作用を4次元N=1超場を用いて記述することに成功した。これはN=1超対称性を保つあらゆるコンパクト化に対して適用でき、様々な模型の解析に有用である。
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