低カロリーバイオガス燃料を使用するマイクロガスタービン燃焼器(出力5kW)の開発とその燃焼特性の解明が本研究の目的である.下水汚泥由来のバイオガス燃料の適用を検討した.下水汚泥バイオガス燃料は窒素を多く含み,さらに発熱量がメタンのおよそ10分の1程度となる.したがって,低NOx燃焼技術と安定燃焼技術の両者が同時に求められる.安定性の高い旋回噴流燃焼器のマイクロガスタービン燃焼器への適用を検討した.その結果、平均発熱量(3400kJ/Nm3)の場合,一次噴流燃料流量,一次旋回燃料流量,二次旋回燃料流量の比を1:3:1とすることで,安定な低NOx燃焼が実現できることを明らかにした.
|