本研究は、オープンソース・ソフトウェア(およびハードウェアやオープンデータ)の開発に参加する開発者のデモグラフィックな属性やモチベーションと、開発プロセスの「様式」(開発の具体的な進め方、ポリシー等)の関係に関して分析を行うことを目的とした。日本と海外のオープンソース開発者や関係者への聞き取り調査やメーリングリスト・アーカイヴの計量的な分析から、「ソフトウェアの自由」などオープンソースにおける主要な論点に関する開発者のスタンスが、従来考えられていたよりも早い時期(2000年ごろ)から大きく乖離していたこと、開発者によってモチベーションへ影響する要素が異なることが判明した。
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