研究課題
若手研究(B)
必須微量元素であるセレンは生体内で様々なセレンタンパク質に利用される他、水銀の解毒作用を有する。本研究では海棲生物の主要なセレン化学形態であるセレノネインについて、動物生体内における生物学的利用や代謝、および水銀解毒への関与を検証した。先ずin vitroアッセイにより、セレノネインと水銀との直接的な反応性は低いことが示唆された。動物実験により、セレノネインは消化管吸収されやすく、肝臓に蓄積されたことから、セレン栄養源として有用であることが示された。
環境生物化学