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ヒト肺癌における67KDaラミニンレセプターの発現

研究課題

研究課題/領域番号 04670459
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 呼吸器内科学
研究機関東北大学

研究代表者

佐藤 研  東北大学, 抗酸菌病研究所・内科学部門, 助手 (00215782)

研究分担者 阿部 達也  東北大学, 抗酸菌病研究所・内科学部門, 助手 (70222651)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードヒト / 肺癌 / ラミニン / レセプター / 分子生物学 / 免疫組織化学
研究概要

癌克服を達成するためには、主病巣に対する治療と同時に癌転移の予防と治療が不可欠である。しかし、癌転移のメカニズムは未だ十分に解明されたとは言い難い。従来よりわれわれは癌細胞の生合成する各種細胞外マトリクス成分、特に基底膜の細胞接着タンパクであるラミニンに注目して、癌転移とのかかわり合いについて研究してきており、マウス肺癌細胞3LLでは高転移株で内因性ラミニンの発現レベルが低下しているなどの知見を得ている。
一方、細胞表面に在存するラミニンレセプターについては、インテグリンファミリーに属したレセプター以外、解析が未だ十分とは言えない。そこで、よりラミニンとの親和性の高い67kDaレセプターの発現をヒト肺癌を例に分子生物学的手法を用いて検討し、転移増殖に関わる癌の特性を解明しようとした。また、臨床材料を用いて67kDaレセプターの発現と予後との関係を検討した。乳癌や大腸癌では67kDaラミニンレセプターの発現とその悪性度が相関するとの報告があるからである。
まずはじめに、ヒト肺癌細胞およびヒト肺線維芽細胞より67kDaラミニンレセプターの前駆体タンパクである37kDaラミニンレセプターポリペプチドのcDNAをクローニングした。両者でそのヌクレオチド配列を比較したところ、3ヵ所で差異を認め、うち2ヵ所ではアミノ酸の相違を伴っていた。しかし、タンパクの2次構造の違いは無かった。
つぎに、各種ヒト肺癌細胞/組織における発現をmRNAレベルおよびタンパクレベルで比較検討した。その結果、肺癌においてもラミニンレセプターの発現は増殖速度の大きい悪性度の高い肺癌細胞で亢進していることが示された。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Satoh K,Narumi K,Sakai T,Abe T,Kikuchi T.: "Cloning of 67kDa-laminin receptor cDNA and gene expressions in normal and maligant cell lines of the human lung." Cancer Lett.62. 199-203 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Satoh K,Narumi K,Isemura M.Motomiya M.: "Increase expression of the 67kDa laminin receptor gene in human small cell lung cancer." Biochem Biophy Res Commun.182. 746-752 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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