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中世神道思想形成過程の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05610042
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 思想史
研究機関早稲田大学

研究代表者

菅原 信海  早稲田大学, 文学部, 教授 (50063285)

研究分担者 大久保 良峻  早稲田大学, 文学部, 専任講師 (30213664)
吉原 浩人  早稲田大学, 文学部, 助教授 (80230796)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード中世神道 / 伊勢神道 / 両部神道 / 三輪流神道 / 神代秘決 / 慶円 / 叡尊
研究概要

仏教と神道との融合現象、つまり神仏習合が極めて発展的な展開をみせた中世には、一連の神道書が述作され、それに基づく神道理論の成立をみるに至った。即ち、伊勢神道・両部神道・吉田神道などの神道理論が、それである。中世神道の重要性は明らかであるが、その研究は、必ずしも充分に行われているとはいい難い。それは、中世神道が神道研究の中心課題から、排除されていることに由来する。
このような現状において、本研究が先ずなさねばならぬことは、中世神道関係の文献・史料の発掘・収集とその書誌学的研究であった。現在でも、全国の文庫・図書館及び寺社の経蔵には、未だ多数の中世神道関係の文献史料が残されている。そこでその中から幾つかの重要と思われる収蔵箇所を調査し、中世の神道関係の文献史料を収集することを、本年度の目的とした。その結果、中世の神道論書特に真言系の両部神道関係文献を収集することができた。本年度中において、文献・史料を調査・収集した文庫・図書館は、叡山文庫を始めとして、7ヶ処に及んだ。
収集した文献や既に刊行されている史料集を克明に調査した結果、三輪流神道の性格が解明された。つまり真言系の両部神道説の影響を受けて成立した伊勢神道が、逆に真言系の三輪流神道に影響を及ぼしていることである。伊勢神道と交渉のあった叡尊によって、慶円の創唱とされる三輪流神道に、伊勢神道説を含む真言神道説が持ち込まれたのである。即ち、三輪流神道とは、真言系神道説と伊勢神道系真言神道説との合体したものといえる。なお、両部神道の文献である『神代秘決』5巻を翻刻し、且つ諸本との校合を行ったもの、及びその研究論文とからなる研究成果報告を作成した。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] 菅原信海: "乘因の神道説" 早稲田大学大学院文学研究科紀要. 38. 37-48 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 菅原信海: "山王一実神道の特質" 日本宗教への視角(東方出版). 160-177 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉原浩人: "大江匡房と院政期の伊勢・熊野信仰-『江談抄』伊勢熊野同体説をめぐって-" 日本文学. 42-5. 41-53 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉原浩人: "八幡神に対する「宗廟」の呼称をめぐって-大江匡房の活動を中心に-" 東洋の思想と宗教. 10. 35-63 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉原浩人: "大江匡房と院政期の稲荷信仰(上)-伏見稲荷大社蔵『諸社功能』「稲荷」条の本地説をめぐって" 朱. 37. 2-12 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉原浩人: "神仏習合思想史上の大江匡房-『江都叡納言願文集』『本朝神仏伝』などにみえる本地の探求と顕彰-" 和漢比叡文学叢書第14巻『説話文学と漢文学』話古書院. 103-122 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 吉原浩人: "与立剣輪印の相伝と大江匡房" 印度学仏教学研究. 42-2. 354-358 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] 大久保良峻: "五大院安然の国土観" 日本仏教学会年報. 58. 155-170 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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