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小児急性リンパ性白血病の微少残存白血病の検出に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05670678
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 小児科学
研究機関広島大学

研究代表者

上田 一博  広島大学, 医学部, 教授 (30112189)

研究分担者 田代 聡  広島大学, 医学部・附属病院, 助手 (20243610)
小林 正夫  広島大学, 医学部, 助手 (00162016)
研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワード急性リンパ性白血病 / 残存白血病細胞 / PCR法 / CDR III領域 / tal-1遺伝子
研究概要

本年度は小児急性リンパ性白血病においては白血病細胞特異的CDR III領域とtal-1遺伝子を、また小児前骨髄球性白血病(APL)においてはレチノイン酸受容体(RARA)遺伝子とPML遺伝子のキメラ遺伝子についてPCR法による残存白血病細胞の検出法の確立を行った。
1.B系列急性リンパ性白血病では白血病細胞特異的CDR III領域の増幅を行った。初診時の白血病細胞では18症例中17症例でPCR陽性で、検出感度は1/10^5-10^6であった。再発時白血病細胞でのCDR III領域のPCR法による検討では、4症例中3症例で初診時と同じDNA断片が検出され、初診時と同じクローンによる再発が確認された。また1症例では長さの異なる2つのDNA断片が検出されており、複数のクローンによる再発の可能性が示唆された。すなわち、初診時と異なるCDR III領域を持つ細胞により再発する可能性が示唆され、これは今後解決すべき課題と考えられた。現在寛解中の4症例では特異的CDR III領域のDNA塩基配列をもとにDNAプローブを合成した。この白血病特異的DNAプローブを用いて経時的により検出感度の高い残存白血病細胞の検出を行っている。
2.急性Tリンパ球性白血病では、tal-1遺伝子の欠失をPCR法を用いて検討した。初診時の白血病細胞では3症例中1症例でtal-1遺伝子の欠失がPCR法により確認された。検出感度はCDR III領域のPCR法と同等であった。今後この症例について経時的にPCR法による残存白血病細胞の検出を行う予定である。
3.APLでは、RARA-PMLキメラ遺伝子をPCR法を用いて検出した。現在APL症例の約30%でDNAを用いたPCR法による検出が可能となっている。今後、より多くの症例でDNAを用いたPCR法による白血病細胞の検出が可能となるように、PCRの条件を検討する予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 田代 聡: "レチノイン酸受容体遺伝子と急性前骨髄球性白血病" 医学のあゆみ. 168. 1036-1039 (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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