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遠心送風機における翼通過周波数騒音の発生機構に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 05750176
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 流体工学
研究機関早稲田大学

研究代表者

太田 有  早稲田大学, 理工学部・機械工学科, 専任講師 (50211793)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード送風機 / 翼通過周波数騒音 / 空力音響 / 流体計測 / 相関解析 / 騒音相似則 / 翼後流
研究概要

遠心送風機の主要な分離騒音である翼通過周波数成分および、低流量域で発生する旋回失速に起因する分離騒音について、音源の特性と騒音伝播系の特性とを分離して考慮する予測・評価法を導入した。本年度は、流速、圧力および外部騒音の詳細な計測により音源特性を把握すると共に、送風機の吸込・吐出管路系をも含めた騒音伝播モデルを提示し、騒音予測・評価法に関する幾つかの新しい知見を得た。主な研究成果は以下の通りである。
(1)翼通過周波数成分の音源特性の評価は、騒音源と考えられる舌部上の圧力変動と外部騒音圧との相関解析により、数dBの精度で予測する事が可能となった。これにより、舌部隙間や先端半径などの幾何形状が騒音特性に与える影響を定量的に把握すると共に、その特性を物理モデルで表現することで騒音の発生機構を明確に示した。
(2)旋回失速に起因する分離成分については、羽根社内の失速セルの旋回特性と密接に関連していることを見い出し、運転回転数や流量を実験パラメータとして、詳細な実験研究を行った。これにより、吸込・吐出管路系を含めた系全体の特性を考慮することで、騒音レベルを低減できることを示した。特に、吐出管路系に発生する共振現象により、管路系が動吸収器として機能し、音響エネルギを口金隙間より吸収する現象を明らかにした。この現象を有効に利用すれば、管路長さや断面積の変化だけで騒音レベルの低減が可能となる。また、系全体を構成要素とした波動モデルにより、上記現象を理論的に説明することができた。
(3)顕著な分離騒音を誘起する失速セルの特性についても合わせて検討を行い、遠心機特有の非対称渦形室の影響から、失速セルが羽根車方向において異なる形状や旋回速度を有することも明らかにした。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 太田有他2名: "低比速度の遠心送風機における翼通過周波数騒音の予測" 日本機械学会論文集(B編). 59. 1618-1625 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yutaka OHTA et al: "Generation Mechanisms and Characteristics of Blade-Passing Frequency Noise in a Low Specific Speed Centrifugal Blower" Memoirs of.the School of Science & Engineering Waseda University,to be published. 57. (1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Yutaka OHTA et al: "Evaluation and Prediction of Blade-Passing Frequency Noise Generated by a Centrifugal Blower" The39th.ASME International Gas Turbine & Aeroengine Conference,to be published.(1994)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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