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化学シフトイメージングを用いた躁うつ病の脳内エネルギー代謝の研究

研究課題

研究課題/領域番号 05770723
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 精神神経科学
研究機関滋賀医科大学

研究代表者

加藤 忠史  滋賀医科大学, 医学部, 助手 (30214381)

研究期間 (年度) 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1993年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード双極性障害 / 磁気共鳴スペクトロスコピー
研究概要

昨年度より今年度にかけて、リン化学シフト画像法(^<31>P-DCSI)を用いて、双極性障害患者23名および正常対照者22名の左右前頭葉におけるリン代謝を測定した。
今年度は、測定法の精度を検討するため、正常対照者8名において、各2回の測定を行って、測定誤差について検討した結果、測定間誤差は、クレアチンリン酸については10%以下であり、リン酸モノエステルについては25%以下であることがわかった。更に、クレアチンリン酸溶液のファントムを用いて、コイルの感度分布についても検討した結果、コイルの感度はほぼ左右対称であることがわかった。
これらの検討を元に、双極性障害患者での結果を分析した結果、右前頭葉では、躁状態、うつ状態、寛解期の全てにおいてクレアチンリン酸が低下していること、うつ状態のみで、左前頭葉のクレアチンリン酸が低下していることを明らかにした。左前頭部でのクレアチンリン酸は、ハミルトンうつ病評価尺度と逆相関しており、右前頭部のクレアチンリン酸低下は、発症年齢が若い患者のみで見られた。これらの結果から、左前頭葉のクレアチンリン酸低下は抑うつ症状に、右前頭葉のクレアチンリン酸低下は双極性障害で素因的に見られる右半球機能障害を反映すると思われた。
今後は、このクレアチンリン酸低下の原因を明らかにするため、^1H-MRSによる脳内クレアチン濃度の測定、ミトコンドリア異常の検索などを併せて行っていく予定である。

報告書

(1件)
  • 1993 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Tadafumi Kato et al.: "Alterations in brain phosphorus metabolism in bipolar disorder detectedy by ^<31>Pand ^7Li MRS" Journal of Affective Disorders. 27. 53-60 (1993)

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書
  • [文献書誌] Tadafumi Kato et al.: "Reduction of brain phosphocreatine in Bipolar II disorder detecteded by phosphorus-31 magnetic vesonance'spectroscopy" Journal of Affective Disorders. (印刷中).

    • 関連する報告書
      1993 実績報告書

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公開日: 1993-04-01   更新日: 2016-04-21  

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