研究分担者 |
VICENTE Rafa カアリフォルニア大学, サンディエゴ校・コミュニケーション学部, 助教授
SURICHAI Wun チュラロンコーン大学, 政治学部, 教授
NORMA Field シカゴ大学, 人文科学部, 教授
MICHAEL Mola コネチカットカレッジ, 日本語日文学部, 助教授
CHUNGーMOO Ch カリフォルニア大学, アーバイン校・東アジア文化学部, 教授
倉田 秀也 常葉学園富士短期大学, 国際教養学部, 助教授 (90225243)
ROBERT W.Ada 上智大学, 比較文化学部, 助教授
篠原 初枝 恵泉助学園大学, 人文学部, 助教授 (30257274)
中逵 啓示 広島大学, 大学院・国際協力研究科, 助教授 (30183081)
村嶋 英治 成蹊大学, 文学部, 教授 (70239515)
比屋根 照夫 琉球大学, 教養部, 教授 (10045172)
見田 宗助 (見田 宗介) 東京大学, 教養学部, 教授 (10012345)
冫余 照彦 (と 照彦 / とつ 照彦) 名古屋大学, 経済学部, 教授 (60089977)
野村 浩一 専修大学, 法学部, 教授 (80062529)
CHOI Chung-moo California University, Ass.Prof.
ADAMS Robert Sophia University, Ass.Prof.
TWU Jaw-Yann Dept of Economics, Nagoya University, Professor
MOLUSKY Michael Connecticut College, Ass.Prof.
RAFAEL Vicente California University, Ass.Prof.
WUN'GEO Surichai Chularongkorn Univercity, Professor
FIELD Norma University of Chicago, Professor
RAFAEL Vicen カアリフォルニア大学, サンディエゴ校・コミュニケーション学部, 助教授
WUN'GAEO Sur チュラロンコーン大学, 政治学部, 教授
FIELD Norma シカゴ大学, 人文科学部, 教授
MOLASKY Mich コネチカットカレッジ, 日本語日文学部, 助教授
ADAMS Robert 上智大学, 比較文化学部, 助教授 (50248960)
MOLASKV Mich コネチカットカレッジ, 日本語日文学部, 助教授
CHOI Chungーm カリフォルニア大学アーバイン校, 東アジア文化学部, 助教授
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配分額 *注記 |
10,100千円 (直接経費: 10,100千円)
1996年度: 3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1995年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1994年度: 4,300千円 (直接経費: 4,300千円)
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研究概要 |
本研究は、さきに提出した「研究計画の目的」にあるように、アジア太平洋地域における日本の経済的・外交的な活動の拡大にともなって文化面、とくに大衆文化においても日本の影響力が拡大しているという現象、いわゆる「ジャパナイゼーション」の内容や意味、その背景などを分析することを目的とするものである。 この目的を追究するために、第1年度(平成6年)において準備会議を開催し、国際経済をはじめ外交・文化・社会・文学など多角的で自由な討論をつうじて研究目的を明らかにするとともに、いかにしてこの課題の研究を達成すべきか、その視角、方法論などについて長時間の議論をおこなった。とりわけ国際経済の展開と日本の大衆文化の波及との関連がこの研究にとって重要であることが確認された。ここでの議論が、本研究の方向を定めたが、この方針に沿って研究分担にそって各々東アジア諸地域における現地調査をおこない、さらにそれにもとづいて実証と分析をおこなった。 その研究成果は以下のような主題において提出された。 五十嵐暁郎 "From 'Americanization' to 'Japanization' in East Asia?!" 冫余,照彦 「中台関係-変容する東アジアの「焦点」」 倉田秀也 「韓国第6共和国期の議員内閣制論議の構造と背景」 鄭大均 「「倭色」の領域-韓国における日本文化受容の方法と過程」 陳英眞 "Un-Chinalism of Taiwan" 村嶋英治 「「日本化」以前のタイの日本論」 郭洋春「「連続の中の変化」を遂げる'Japanization'-韓国を例として-」 Michael Molasky "Orthography,Misegenation and Municipal Identity Okinawa City" Bachtiar Alam「沖縄の'Americanization'再考察」 中逵啓示 "Nancy pelosi and Americanization of China" C.J.W-L Wee "Buying Japan : Singapore,Japan and an 'East Asian'Modernity" Charlson Ong "Japanization" Fate or Hubris?" 服部孝章「アジアのなかの日本-情報化流通と心理的距離-」 上記のとおり、五十嵐はこの共同研究の主題についての包括的な説明と方法、アプローチを説明した。卜は中台関係と国際経済の観点から共同研究全体にわたる論点を明らかにした。郭は韓国、Weeはシンガポール、Ongはフィリピン、陳は台湾のそれぞれにおける日本の大衆文化の影響、いわゆる「ジャパナイゼーション」実態を報告した。モラスキー、アラムはこの主題と深い関わりのあるアメリカナイゼーションの問題において重要な対象である沖縄を文学、宗教文化の角度からとりあげた。倉田と村嶋は、長い時間的視野からタイと韓国の政治制度における日本の影響を論じた。鄭は韓国における日本文化の受容に注目しながら、この共同研究の基本とも言うべき視覚を提示した。 以上の共同研究によって参加者は、他の研究分野と他の地域からのこの問題にたいするアプローチを各々学ぶことができた。そのことによって、多くの研究者やジャーナリストが関心を持ちながら、いまひとつ十分にその本質に迫りえなかったこの主題にたいして、一歩踏み込んだ研究を行いえたと考えている。一方では、NIESやASEANのさらなる経済発展と、そのことによる日本の経済力の相対的な低下によって、この地域の大衆文化の状況も多元化し、その現実は「ジャパナイゼーション」から香港、台湾、韓国、シンガポールなどを主体とする「ボ-ダレス」な文化状況に移行しつつある。これからこの共同研究の発表にむけては、この論点にも注意を払って行かなければならないだろう。 この共同研究の成果は、日本語と英語の両語版によって発表することが目指されており、各論文の最終的なチェックをおこなうとともに一般刊行物助成を申請中である。
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