研究概要 |
13種のBハプロタイプごとに各2羽の鶏を選び、抗原として血液を用い、同種免疫を行なった。細胞融合はthymidine kinase欠損ニワトリB細胞株と免疫鶏の脾細胞をPEGを用いて融合させた。26回の細胞融合により、2040個のハイブリドーマが得られ、限界希釈法によるスクーリニングで1032個の抗体産生クローンが得られた。 抗体産生クーロンの培養上清を用いて、赤血球凝集反応並びにELISA法によるスクーリニングの結果、赤血球とのみ反応するクローンが113個、赤血球とリンパ球の両方に反応するクーローンが221個、リンパ球とのみ反応するクローンが97個得られた。 上記の431個のクローンについて、13種のハプロタイプごとに各2羽の鶏を選び、合計26種のパネルセルを用いた同定試験を行なった。 赤血球とのみ反応する113個のクローンのうち、B-G抗原に特異的と思われる24個のクローンが得られた(B9:3個,B11:5個,B12:4個,B31:11個、B32:1個)。 赤血球とリンパ球の両方に反応する221個のクーローンについては、87個のクローンがB-F抗原に特異的と思われ、14個のクローンについてハプロタイプ特異性が認められた(B9:2個,B11:4個,B12:4個,B21:2個,B31:1個,B32:1個)。 リンパ球とのみ反応する97個のクローンをパネルセルに対するELISA法による反応から7個のクローンがハプロタイプに特異性のあるB-L抗原を認識するものと思われた。 B-G抗原のハプロタイプ特異性があるクローン培養上清を用いて、他の研究期間が維持している系統に対する比較同定試験を実施中である。
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