研究課題/領域番号 |
06670139
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研究種目 |
一般研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 大阪大学 (1995) 京都大学 (1994) |
研究代表者 |
仲野 徹 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (00172370)
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研究期間 (年度) |
1994 – 1995
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研究課題ステータス |
完了 (1995年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1995年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1994年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
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キーワード | サイトカイン / ケモカイン / 染色体位置 / インタークライン / 遺伝子構造 |
研究概要 |
シグナルシークエンストラップ法をもちいて我々がクローニングしたintercrine a subfamilyの新しいメンバー、マウスSDF-1をプローブにヒト相同遺伝子のクローニングを行ない、その塩基配列の決定を行なった。マウスSDF-1とヒトSDF-1はアミノ酸レベルで95%以上の相同性が認められた。また、その遺伝子構造を調べたところ、SDF-1の二つの分子種SDF-1αとSDF-1βはalternative splicingにより生ずるものであることがわかった。Northern blot解析では、調べた組織すべてにおいてSDF-1遺伝子の発現が認められた。また、プロモーター領域はGCrichであり、SDF-1のubiquitousな発現パターンを裏付けることができた。現在までに報告されているintercrineasubfamilyの遺伝子がすべて第4染色体長腕上にあるのとは異なり、SDF-1遺伝子は第10染色体長腕上に位置することがわかった。これらのことから、SDF-1は、サイトカインにしては例外的に種間の保存が強いこと、また、ほかのintercrine a subfamilyのメンバーと染色体位置が違うことから、生物学的に重要で、かつuniqueなintercrine a subfamilyの一員であることが明かとなった。SDF-1の機能についてはthyoredoxin fusion法をもちいたリコンビナント蛋白を用いての解析をすすめているが、大阪大学の菊谷らによりSDF-1はPreB細胞増殖因子の活性を有することが明らかにされている。
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