関節リウマチおよび変形性関節症におけるezrinの役割
Project/Area Number |
06F06259
|
Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
|
Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 外国 |
Research Field |
Orthopaedic surgery
|
Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
中村 孝志 Kyoto University, 医学研究科, 教授
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
SOHEL MD Julovi 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
JULOVE Sohel Md 京都大学, 医学研究科, 外国人特別研究員
|
Project Period (FY) |
2006 – 2007
|
Project Status |
Completed (Fiscal Year 2007)
|
Budget Amount *help |
¥2,400,000 (Direct Cost: ¥2,400,000)
Fiscal Year 2007: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
Fiscal Year 2006: ¥1,200,000 (Direct Cost: ¥1,200,000)
|
Keywords | 関節リウマチ / 変形性関節症 / 軟骨細胞 / 滑膜細胞 / ERM / サイトカイン |
Research Abstract |
体内で種々の細胞に発現している3つのタンパク質Ezrin,Radixin,Moesin(ERM)について、関節リウマチ(RA)、変形性関節症(OA)における関節軟骨、骨破壊における役割に関して軟骨細胞、滑膜細胞を用いて調べた。 RAおよびOA患者における人工膝関節置換術時に、軟骨、滑膜を患者の同意のもとに採取し単層培養した。これらからタンパクを採取しウェスタンブロットをおこなったところ、ともにリン酸化したERMタンパクを発現していたが、OAに比べ、RA患者から採取した細胞のほうがより強く発現していた。またこれらの細胞に炎症性サイトカインであるTNFαを加えたところ、ともにERMのリン酸化を誘導した。またTNF αに加えてprotein kinase C(PKC)阻害薬であるbisindolylmaleimide Iを加えるとTNF αによるERMのリン酸化が抑制された。すなわちこのシグナルにおいてPKCは重要な働きを担うことが示唆された。また細胞内骨格であるactinのpolymerilizationの阻害薬であるcytochalasin Dを加えると、ERMのリン酸化が促進した。さらにヒアルロン酸はTNFαによるERMのリン酸化を抑制することがわかった。これらのことからERMタンパクはRAおよびOAの軟骨細胞、滑膜細胞において炎症時にリン酸化され、細胞の生物学的機能に重要な働きを持っている可能性がある。
|
Report
(2 results)
Research Products
(1 results)