研究分担者 |
川上 泰雄 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (60234027)
船渡 和男 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (60181442)
深代 千之 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助教授 (50181235)
久野 譜也 東京大学, 教養学部・, 助手 (70242021)
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研究概要 |
ヒトの身体は生活環境により強く影響される.本研究では農村部と都市部に在住する中高年齢者を対象に皮下脂肪厚及び筋厚分布パターンを測定し,血液中の成分との関係を見ることから,健康度・体力度を客観的に評価する方法を開発する.更に,身体組成に及ぼす生活環境の影響を明らかにする事である. 農村部と都会に在住する中高年齢者層の皮下脂肪分布及び筋厚分布パターンを見た結果,農村部在住で農作業従事者の皮下脂肪厚は都会在住者に比較して各部位ともに少ない傾向を示した.一方,筋厚については,上肢(上腕,前腕)については農村在住者が高い値を示したが,下肢(大腿及び下腿)については都市在住者の方が高い値を示す傾向が見られた. 以上のことから,農村在住者の下肢の筋が充分に発達していないことの重要性が示唆された.この事は,農村部の機械化農業の影響が反映されているものと考えられた.今後,農家の高齢者の下肢筋の運動不足解消が課題として上げられよう.
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