研究概要 |
有限要素解析に用いるメッシュの生成は多大なる労力を要するだけでなく,その良し悪しは有限要素解析の精度を決定する重要な作業でもある。各要素の事後誤差ノルムが一様になったとき,全解析領域の事後誤差ノルムは最小になる。この性質を利用して,有限要素解の事後誤差ノムル分布に従った順応型要素再分割法を検討した。順応型要素再分割法のうちr型,h型と呼ばれる2手法により有限要素解の大幅な精度向上が確認された。 さらに,有限要素解析に要求される精度を満足するメッシュを自動的に生成するシステム構築を検討した。形状モデルを用いて解析対象となる構造物を表現するが,要素代表長さ情報を付加することにより有限要素モデルを作成する。要素代表長さ情報は事後誤差解析により求めた誤差エネルギーノルムにより決定される。船体構造を対象とした2次元弾塑性問題を用いて研究を行い,精度の高い有限要素解を得ことができた。
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