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卵減数分裂におけるDNA複製抑制の機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 07680784
研究種目

一般研究(C)

配分区分補助金
研究分野 細胞生物学
研究機関九州大学

研究代表者

古野 伸明  九州大学, 理学部, 助手 (80219120)

研究分担者 佐方 功幸  九州大学, 理学部, 教授 (80142024)
研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1995年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワードMos / oocyte / oocyte maturation / Two Hybrid System / cdk2 / Meiosos / Xenopus / DNA複製抑制
研究概要

減数分裂は2回の連続した分裂よりなり、その間にDNA複製がない。このDNA複製の抑制に、Mosは未だ同定されていないタンパク質(Xタンパク質と呼ぶ)と協調的に働いて関与している。本研究では、Mosと相互作用するタンパク質の検索を目的として研究を行い、以下の結果を得た。
1) Two hybrid systemを用いた結果:Mosはセリン・スレオニン キナーゼであり、このキナーゼ活性を消失したMosは生物活性をも失う。このことから、キナーゼ活性を持ったMosを"餌(ベント)"として用いた。また、このsystemで相互作用が検出されても、in vivoで相互作用をしていない可能性があると指摘されているので、キナーゼ活性を持たないMosを用いて同様に実験し、キナーゼ活性を持ったMosのみで単離されるクローンを調べることでこの問題を回避した。Independantクローン約300万のツメガエル卵母細胞のcDNA libraryをそれぞれ約300万個スクリーニングして、キナーゼ活性を持ったMosをベイトしたときには81クローンを、キナーゼ活性を持たないMosをベイトしたときには16クローンを単離した。この結果は、MosとXタンパク質との相互作用は、Mosをキナーゼ活性に依存することを示唆し、キナーゼ活性を持つ方で単離されたクローンがMosとin vivoでも相互作用している可能性が高い。現在、順次単離されたクローンをシークエンスしているところであるが、その中にはMosの基質であるというMeK1が含まれていた。今まで解析したその他のクローンは、既知の遺伝子と有意にホモロジーのあるものはないが、DNAポリメラーゼや、一部のG1/Sサイクリンと短い領域では低いながらもホモロジーを持つものが存在した。これが意味のあることかどうかは今のところ不明である。現在、まだシークエンスしていないクローンを含めて鋭意解析中である。
2)ツメガエル無細胞系を用いた結果:ツメガエルでは、Mosは卵成熟の開始に必要である。一方、cdk2のアンチセンスオリゴヌクレオチドや優性不能型のmRNAを卵母細胞に注入した結果から、cdk2がMosと同様卵成熟の開始に重要な機能を果たしていることを明らかにした。このことは、cdk2がMosと何らかの関係があることを強く示唆する。現在、無細胞系を用いることによりMosとの関係(相互作用するか、どちらが上流か、等)を検討中である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Noriyuki Sagata: "Meiotic metaphase arrest in animal oocytes : its mechanism and biological significance" Trends in Cell Biology. 6. 22-28 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] Kenji Okazaki: "Isolation of a cDNA encoding the Xenopus homolog of mammalian Cdc25A that can induce meiotic maturation of oocytes." Gene. in press. (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 佐方功幸: "単為発生の抑制とMos" 細胞工学. 14. 43-51 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 吉野伸明: "Bio Science用語ライブラリー 発生・神経" 羊土社, 2 (1996)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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