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第2言語(外国語)学習者の単語の記憶過程に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 07710092
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 教育・社会系心理学
研究機関広島大学

研究代表者

松見 法男  広島大学, 教育学部, 助手 (40263652)

研究期間 (年度) 1995
研究課題ステータス 完了 (1995年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1995年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード第2言語学習者 / 単語の記憶過程 / 翻訳生成効果 / 聴覚的イメージ / バイリンガル二重符号化理論
研究概要

第2言語(外国語)学習者における単語の記憶過程を解明するため,2つの実験を行った。以下に,それぞれの実験研究の成果を述べる。
【実験1】 第2言語の習熟度が第1言語よりも低い第2言語学習者において,翻訳生成効果はみられるか,またこの効果の規定要因は何かを検討した。実験では,第2言語の習熟度による差を設けて,偶発または意図的学習事態の下で,日本語単語(具象単語)に対応する英語単語の読みと生成を行わせた。その結果,中級でも上級でも偶発学習でのみ翻訳生成効果がみられ,この効果の規定要因が習熟度やその均衡性ではなく,記憶の意図性であることが明らかとなった。この結果については,日本教育心理学会第37回総会(平成7年9月:茨城大学)にて口頭発表し,さらに教育心理学研究に学術論文として投稿中である。
【実験2】 第2言語の単語記憶において聴覚的イメージは視覚的イメージと同様の役割を果すのか,また両イメージの併用はどの程度有効かを検討した。実験では,中級の学習者を被験者とし,日本語と英語の単語を符号化させる際に,イメージ教示によって聴覚的・視覚的イメージを形成させた。自由再生テストの結果,日本語では両イメージの併用が最も有効であり,英語ではそれと視覚的イメージの利用が同程度に有効であることがわかった。2つの言語間では,単語記憶に果す聴覚的イメージの役割が異なることが明らかとなった。この結果については,中国四国心理学会第51回大会(平成7年11月:高知大学)にて口頭発表した。
2つの実験結果は,第2言語学習者の単語の記憶過程,特に符号化過程において,バイリンガル二重符号化理論が仮定するイメージ表象システムの機能の仕方が,第1言語と第2言語では異なることを示唆するものである。これについては継続して実験を行っており,準備ができ次第学術論文として投稿する予定である。

報告書

(1件)
  • 1995 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 松見 法男: "第2言語学習者の単語記憶における翻訳生成効果" 日本教育心理学会第37回総会発表論文集. 141 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書
  • [文献書誌] 松見 法男: "第1言語と第2言語の単語記憶における聴覚的イメージの効果" 中国四国心理学会第51回大会発表論文集. 32 (1995)

    • 関連する報告書
      1995 実績報告書

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公開日: 1995-04-01   更新日: 2016-04-21  

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