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開殻系π共役ポリラジカルの光非線形性

研究課題

研究課題/領域番号 08236231
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関早稲田大学

研究代表者

西出 宏之  早稲田大学, 理工学部, 教授 (90120930)

研究期間 (年度) 1995 – 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
キーワードポリラジカル / 共役ポリマー / 非線形光学材料 / 3次非線形感受率 / 有機強磁性体 / ポリフェニレンビニレン
研究概要

開殻π共役ポリラジカルをはじめて対象として、従来にない特異な電子構造に基づく非線形光学特性を、光学実験と材料設計の両面から明らかにすることを本研究は目的としている。ポリ(フェノキシフェニレンビニレン)、ポリ(ガルビノキシフェニレンビニレン)、ポリ(ニトロニルニトロキシドフェニレンビニレン)を対象とし、透明領域、安定性(室温、測定条件下で半寿命半日以上)、スピン整列数の比較から、主鎖骨格としてポリ(ο-フェニレンビニレン)、側鎖ラジカル基としてオキシフェニル基を選定し、g桁で量合成した。フェノキシラジカルの発生方法として新たに、フィルム中でのラジカル生成が可能な光開裂基、ビスアリルオキシフォスフィンアジドおよびビスアリルオキサレートを導入したポリフェニレンビニレンを新しく合成し、フィルム状態での白色光照射により、効率の高いポリラジカル生成を可能とした。Z-スキャン法にてヒドロキシフェニル基を有する前駆ポリマーとオキシフェニル基を有したポリラジカルの非線形光学特性を比較した。虚部の波形パターンより、前駆体では誘導吸収が、ポリラジカルでは吸収飽和が確認された。また実部の波形解析より、両試料とも非線形屈折率は負であった。透過率変化は測定光強度に対してほぼ直線的に増加し、その傾きより3次非線形光学定数を算出した。ラジカルの寄与により、3次非線形光学定数の実部および虚部ともに2桁以上増大した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] H.Nishide: "Magnetic Effects in Poly(phenylenevinylene)-Pendant Radical Sites Generated Photochemically from a Phosphine Azide Precursor" Chem.Mater.9. 11-13 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] H.Nishide: "Poly(1,2-phenylenevinylene)s Bearing Nitronyl Nitroxide and Galvinoxyl at the 4-Position:π-Conjugated and non-Kekule-type Polyradicals with Triplet Ground State" Macromolecules. 30(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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