研究課題/領域番号 |
08610165
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
教育・社会系心理学
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研究機関 | メディア教育開発センター |
研究代表者 |
大塚 雄作 メディア教育開発センター, 研究開発部, 教授 (00160549)
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研究分担者 |
宮本 友弘 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (90280552)
三尾 忠男 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助手 (20219596)
中村 知靖 九州大学, 文学部, 助教授 (30251614)
山地 弘起 メディア教育開発センター, 研究開発部, 助教授 (10220360)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 学生による授業評価 / 授業・教材評価尺度 / 標準化 / 評定平均値 / 授業改善 / インターネット活用 / 因子得点 / 学生属性 / 科目属性 / 教育メディア |
研究概要 |
本年度は、メディア教育開発センターで開発した「教授・学習評価支援システム」を活用して、さまざまな「学生による授業評価調査」データが収集され、その分析を通して、授業評価調査項目の評定平均値の特徴の一端を探った。例えば、同一講師が、2つのタイプの異なる科目(教育統計、教授心理学)で、同じ項目を利用して調査した結果を比較した。教育学部の学生には比較的難解な「教育統計」は、教科書に沿って板書中心の解説が進められた。「教授心理学」は、授業のはじめにクイズなどでその授業のトピックに関する問題提起を行い、学生自身がそのトピックについて「考える」ことを目標として講義が行われた。その結果、それぞれの授業の特徴を反映する調査項目、「講義の内容が難しい(教育統計)」、「学生に考えさせる工夫がなされていた(教授心理学)」などで、両科目の評定平均値の差が大きく、逆に、講師自身の話し方などに関する項目、学生自身の学習態度などの項目については、その差は小さくなることが見出された。このような結果から、授業評価調査項目の平均評定値が、授業の特徴をある程度的確に反映しうることが示唆された。今後、どのように評価項目が具体的に有効な授業改善に結びつけていけるかについて検討を深めていくことが望まれる。 また、授業・教材評価調査に関する情報収集が容易になるように、メディア教育開発センターで開発中の「教授・学習評価支援システム」を、インターネットを介して活用するためのルーチンを開発した。次年度以降、さらに多くの授業評価データの収集・授業改善に関する情報交換が促進されることが期待される。
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