研究課題/領域番号 |
08640611
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
岩石・鉱物・鉱床学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
桂 智男 岡山大学, 固体地球研究センター, 助手 (40260666)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1996年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
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キーワード | 熱拡散率 / 超高圧 / キュービックアンビルプレス |
研究概要 |
まず、加熱系と計測系からなる熱拡散率測定装置の制作を行った。HP34401マルチメータによって電流と電圧を計測し、電力が正弦的に変動するようにPCからHP6834Aプログラマブル電源に指令を送り、温度波を発生させた。温度波の周期は最短1秒まで可能であり、周期の誤差は0.2%以下である。交流周波数は500Hzとし、これにより500Sample/secまでの計測速度が可能になった。温度計測は2台のHP3458Aマルチメータよって行い、これによって計測速度500Sample/secの場合でも0.005℃の精度での計測が可能になった。これまでは精度が0.5℃程度だったので、100倍精度が上がった事になる。ただし、ノイズを0.05℃以下に下げる事が今のところ成功していないので、実際のは10倍程度しか精度は上がっていない。 この新しく制作された測定装置を用いて、既存の6-8式超高圧発生装置によって標準物質であるペリクレースの熱拡散率を測定し、測定系の信頼性を確認した。次に、今回目的としている物質であるMg2SiO4かんらん石の熱拡散率を圧力0GPaと6GPa、温度400-1500Kで測定した。 これと平行して、新しく導入された大容量キュービックアンビルプレスの立ち上げを行った。ただし装置に初期不良があり、研究期間の2/3は使用する事が出来なかった。これまでに、8cm^3の体積に5GPaの高圧発生を行い、1900Kの高温発生に成功した。 さらに、熱拡散率測定用に試料アセンブリの開発を行い、測定が可能となった。ただし、残念ながら当初の目的である結晶粒界散乱因子の決定には至らず、今後の課題として残った。
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