• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

6-FGFを用いた骨形成制御に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672240
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

細川 隆司  広島大学, 歯学部, 助手 (60211546)

研究分担者 田地 毅  広島大学, 歯学部, 助手 (80284214)
久保 隆靖  広島大学, 歯学部, 助手 (60240876)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードb-FGF / 骨再生 / GBR
研究概要

骨再生誘導法(GBR)は有用な術式ではあるが,治療が長期にわたることが最大の問題点である.そこで我々はイヌ顎骨の欠損モデルを用い,GBRの骨再生速度をb-FGFの投与により制御し速めることができるかどうかを実証することを試みた.ビ-グル犬12頭(体重10〜12kg)の下顎左右第3小臼歯を抜去,他小臼歯は抜髄,根充後歯冠を削除し粘膜で完全に閉鎖し,3カ月後,無歯顎部に骨欠損(深さ 5mm,幅 8mm)を形成した.実験群は0.15μgのb-FGFを含むコラーゲンペレット(高研/住友製薬)を血餅で満たした欠損内に投与し,対照群はプラセボ(b-FGF被含有)ペレット投与または無投与(血餅のみ)とした.その結果は,以下の通りであった.
1)肉眼的所見:実験群および対照群において,骨欠損部の形態は完全に回復されていた.また,実験群においては,GBR適用部位の歯槽堤幅が術前より広くなっているものを観察された.
2)X線所見:実験側の骨欠損部は,ほぼ完全に骨梁によるX線不透過像で満たされていた.これに対し対照側は明らかにX線透過像が観察され骨再生の遅れが示唆された.
3)組織学的所見:実験群において,膜の内部は大部分が成熟した骨組織により満たされていた.また多くの標本において,既存骨外側の骨膜下にも骨新生が観察された.それに対し対照群はGBR膜内の既存骨側1/2〜2/3にしか成熟骨組織を認めなかった.
以上の結果から,GBRにおけるバリア膜内部に徐放性コラーゲンペレットを用いてb-FGFを局所投与することにより,骨再生を加速させることができ治療期間を短縮できる可能性が示させた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 菊崎 健司他: "b-FGF含有コラーゲンペレットによるGBRの促進効果" 日本補綴歯科学会雑誌 特別号. 41・97(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi