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細胞接着分子ユ-ティングインブラントの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08672242
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 補綴理工系歯学
研究機関広島大学

研究代表者

和田本 昌良  広島大学, 歯学部・附属病院, 講師 (70231040)

研究分担者 細川 隆司  広島大学, 歯学部, 助手 (60211546)
久保 隆靖  広島大学, 歯学部, 助手 (60240876)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1996年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードRGD / 骨芽細胞 / 接着 / ハイドロキシアパタイト / チタン / 血清 / 生体活性 / 伸展
研究概要

ハイドロキシアパタイト(HA)は骨形成を早期に誘導しうる,生体活性の高いインブラント材料であるが,HAコーティング界面でのトラブルが大きな問題となっている。もし,もう一つの主要なインブラント材料であるチタン(Ti)にHAのような高い生体活性を付加できれば,インブラントの適応は飛躍的に拡大できるが,その生体活性のメカニズムは全く解明されていない。申請者らは,骨芽細胞のHAへの特異的接着がその生体活性に寄与していると考え,Tiを対照として,HAに対する骨芽細胞の接着を分析した。血清成分が介在する接着において,骨芽細胞はHAに対し,Tiに比べ有意に高い接着率を示した。さらに,血清成分が介在しない,あるいはウシ血清アルブミンを介在させた,非特異的な接着においても,骨芽細胞はHAに対し有意に高い接着率を示した。このことから,接着のメカニズムを分析していく上で,接着を量的に調べることは無意味であると考えられた。そこで,細胞の伸展について検討したところ,血清成分が介在した場合,HAおよびTi上ともに骨芽細胞の顕著な伸展が認められたが,血清成分が介在しない場合は,細胞は伸展しなかった。このことから,骨芽細胞のHAおよびTiにおける伸展において,血清成分の不可欠性が示された。骨芽細胞の伸展におけるRGDペプチドの影響を検討したところ,同ペブチドは骨芽細胞のHAにおける伸展を阻害するが,Tiにおける伸展はほとんど阻害しなかった。この結果から,骨芽細胞のHAにおける伸展に,RGDペプチドが大きく関与していることが明らかとなった。HAの生体活性のメカニズムの一つとして,RGDペプチドの骨芽細胞の特異的接着への関与が推測され,TiインブランドにRGDペプチドを取り込んだ接着タンパクをコーティングすれば,生体活性の高いインプラントの開発が可能であることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 岡本耕造他: "骨芽細胞のチタンへの接着と伸展に及ぼす血清の影響" 日本補綴歯科学会雑誌. 40・95. 109-109 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡本耕造他: "骨芽細胞のハイドロキシアパタイトおよびチタンへの接着におけるRGDペプチドの役割" 広島大学歯学雑誌. 29・1(予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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