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自己安定な自律分散ロボットシステムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08680370
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 計算機科学
研究機関広島大学

研究代表者

山下 雅史  広島大学, 工学部, 教授 (00135419)

研究分担者 伊東 靖英  広島大学, 工学部, 助手 (80243591)
角川 裕次  広島大学, 総合科学部, 講師 (80253110)
藤田 聡  広島大学, 工学部, 助教授 (40228995)
研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1996年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
キーワード自律分散ロボット / 自走ロボット / 分散アルゴリズム / 自己安定システム
研究概要

自律分散ロボットシステムでは,残りのロボットの動作を集中制御するための特別なロボットをおかず,それぞれのロボットは,平等の立場からロボットの動作を観察し,その状況に適した自分の動作を決定することでシステム全体としてある目的を達成する.これまで,研究の初期段階として,解析を容易にするために“ロボットは常に正しく動作する"という仮定を設けた上で,様々な問題を解決するアルゴリズムを設計してきたが,本研究では,この仮定を外して,故障やセンサー系や駆動系の誤差に強いアルゴリズムを検討した.主要な研究成果の概略を以下に示す.
1.任意の有限回の一過性誤動作からも自動的に回復し所期の目的を達成するような耐故障性を持ったシステム(アルゴリズム)を自己安定システム(アルゴリズム)と呼ぶ.ロボット整列問題を解く自己安定アルゴリズムを考察して,その限界と可能性を理論的に追求した(文献5,6).
2.項目(1)で延べた自己安定アルゴリズムの正当性は,抽象度の高いモデルに基づいている(例えば,ロボットは点としてモデル化されている).そこで,現実のロボットに自己安定アルゴリズムを搭載したときのシステムの振舞いについて詳細なシミュレーションを行なった結果,項目(1)で理論的に予想された通りの結果が得られ,アルゴリズムの有効性が確認された(文献3).
3.人が人混みの中を歩くときには,状況を動的に解析し,様々な予想外のできごとが起こることも考慮している.この意味で,人は耐故障性のあるアルゴリズムを習得していると考えられる.このような耐故障性の高いアルゴリズムを構成することを目的として,学習に基づくアルゴリズムの獲得の検討を開始した(文献4).

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] I. Suzuki: "“Designing Multi-Link Robot Arms in a Convex Polygon,"" Int'l J. Computational Geometry and Applications. to appear.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M. Yamashita: "Searching for Mobile Intruders in a Polygonal Region by a Group of Mobile Searchers" Proc. 13th Annual ACM Symposium on Computational Geometry. to appear.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 大麻宣伸: "“有限視野を持つ群ロボットのために一点収束アルゴリズムとその誤差に対する強度の評価."" 情報処理学会数理モデルと問題解決研究会資料(1997). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] T. Minami: "“Fusion of Social Law and Super Rules for Coordinating the Motion of Mobile Robots,"" Proc. IEEE/RSJ International Conference on Intelligent Robots and Systems, Osaka, Japan(November 4-8 1996). 1691-1698 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] I. Suzuki: "“Agreement on a Common x-y Coordinate System by a Group of Mobile Robots, "" Proc. Dagstuhl Seminar on Modelling and Planning for Sensor-based Intelligent Robot Systems, Dagstuhl, Germany. (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] I. Suzuki: "“Distributed Anonymous Mobile Robots,"" Proc. 3rd International Colloquium on Structural Information and Communication Complexity, Siena, Itary (June 6-8 1996). (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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