研究課題/領域番号 |
08680441
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
土方 正夫 早稲田大学, 社会科学部, 教授 (60156594)
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研究分担者 |
常田 稔 早稲田大学, 社会科学部, 教授 (90052852)
佐藤 滋 早稲田大学, 理工学部, 教授 (60139516)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | Project Oriented Data Base / 地域計画情報システム / 文脈形成コミュニケーション / 問題解決 / CSCW / まちづくり / 参加 / 創造的コミュニケーション / Project Qriented Data Base |
研究概要 |
本研究の目的は参加型の地域計画形成過程における情報システムとその運営に関わる理論的基礎を構築することである。近年、まちづくりの名の下に数多くの事例が積み重ねられてきているが、その理論的基礎は必ずしも確立されているとは言い難い。そこで、本研究では地域計画過程を様々な生活主体が関わる集団問題解決過程ととらえ、情報論の視点から分析し、集団意思決定を支援する情報システムの要件を明らかにすると共にプロトタイプを開発し情報システム運用の要件を明らかにした。 その結果、地域計画に供される多種多様な情報は計画の文脈構成によってスクリーニングされる。また、計画に関わる各主体の関心はデータそのものではなく、計画の文脈そのものにあることが明らかにされた。そこで、インターネット上で地域計画専門家、地方公共団体計画担当者、地域住民が協働し、コミュニケーションを通して計画の文脈形成を可能にする情報システムを開発し、これをProject Oriented Data Base(PODB)と呼ぶことにした。その特徴は地域計画プロジェクトの進行と並行して計画の文脈が参加者の間で共有され、蓄積されてゆく点にある。更に、この過程で文脈と事実データの相互関連が明示されてゆく。ここでは、地域の文脈形成に関わる質的な情報をデータとしてとらえている。更に応用面についても研究を進め、具体例を基にした実験的な試みを行い、これを基にシステムの運用要件を纏めた。今後はマルチメディア技術を活かした文脈表現方法をより洗練されたものにすると同時により使いやすく、ファシリテイターに情報技術の負担をかけないヒューマンインターフェイスの開発を目指し、更に研究を進める予定である。
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