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松果体における光情報変換と概日時計の分子メカニズム

研究課題

研究課題/領域番号 08740648
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 動物生理・代謝
研究機関東京大学

研究代表者

岡野 俊行  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (40272471)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード松果体 / 脳内光受容 / ピノプシン / 光受容蛋白質 / G蛋白質 / 概日リズム / 生物時計 / 遺伝子クローニング
研究概要

交付申請書に記載の研究実施計画に沿って研究を進め、以下の知見を得た。
(1)概日時計の発振メカニズムを解明するためには、光による時計の同調メカニズムを調べることが重要である。本研究ではまず、松果体に発現するG蛋白質の遺伝子クローニングを行い、複数のサブクラスのG蛋白質(Gt,Gi2,Gi3,Go1,Go2)の全塩基配列を決定した[Okano et al.,in press]。また、研究代表者らが発見したニワトリ松果体の光受容蛋白質(ピノプシン)を認識する抗体を作成し、松果体におけるピノプシンの局在を調べた[Hirunagi et al.,in press]。その結果、これまで光受容細胞と推定されてきた松果体の瀘胞形成細胞以外にも多数の光受容細胞が存在することを確認した。現在、クローニングしたG蛋白質に特異的な抗体を用いた免疫組織学的解析によって、それぞれのG蛋白質の松果体内での局在を調べている。ピノプシンと共役するG蛋白質を同定することによって、光受容から時計のリセットに至る光情報伝達経路が推定できると期待している。
(2)生理学的研究から、年周リズムと関連する光受容体(Deep Brain Photoreceptor)が脳深部において発現していると推定されてきた。この脳深部光受容体の分子レベルでの実体は全く不明である。そこで本研究では、RT-PCR法を用いて光受容体遺伝子の高感度検索を行った。その結果、ヒキガエルの脳深部のmRNAから、網膜の光受容体よりも松果体の光受容体ピノプシンと非常に類似した光受容体遺伝子を単離することに成功した。現在、その全塩基配列の決定を行っている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Toshiyuki Okano: "Molecular cloning of heterotrimeric G-protein α-subunits in chicken pineal gland." J.Mol.Evol.(in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kanjun Hirunagi: "Immuno-electron microscopic in vestigation for the subcellular localization of pinopsin in the pineal organ of the chicken." Cell Tissue Res.(in press).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡野俊行: "概日時計の同調因子ピノプシンの構造・機能・発現調節" 生物物理. 36・2. 101-103 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 岡野俊行: "動物の体内時計" 科学. 67・1. 48-56 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 深田吉孝: "ピノプシンによる光シグナル伝達と生物時計.(分担執筆)分子医学シリーズ『細胞内情報伝達のしくみ』" 羊土社, 182(28-39)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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