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強磁性ナノ結晶集合体の高次構造形成過程のin situ解析と機能発現機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 08750825
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 構造・機能材料
研究機関早稲田大学

研究代表者

本間 敬之  早稲田大学, 理工学部, 助教授 (80238823)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードナノ結晶材料 / 無電解析出法 / 電気化学成膜 / アモルファス薄膜 / 垂直磁気異方性薄膜 / 磁気記録媒体
研究概要

本研究では,ナノ結晶が集合し高次構造を形成する過程のin situ解析を試みることにより,高次構造の形成メカニズムやその機能特性発現機構を解明すると共に,これを基に高次構造制御による新規機能材料の創製を試み,このような新しい観点からの材料設計手法を拓くことを目的とした.
まず申請者が従来検討を進めてきた,無電解析出法による非導電表面上へのNiPアモルファス薄膜およびCo系垂直磁気異方性薄膜の析出過程について,タッピングモード原子間力顕微鏡(TMAFM)を用いてnmレベルの定量解析を行った.TMAFMは試料表面に与えるダメ-ジが極めて小さいため,初期核発生時からμmオーダー厚程度までの成長過程の連続的観察が可能である.得られた像よりRMSラフネス値を算出し,これを基にスケーリング解析を行った.その結果,膜成長状態は初期の核発生密度に大きく依存し,その差異により高次構造形成モードが変化することが明らかとなった.このような核発生密度の差異について,析出基板表面の電気化学的触媒活性度という観点から詳細に検討を加え,その影響を明らかにすると共に,化学的処理プロセスにより触媒活性度の積極的制御が可能であることを明らかとした。
一方,このような初期析出時においては,核発生密度によらず,膜成長と共にRMSラフネスが減少する,即ちレベリング作用が生じていることが明らかとなった.これは通常の手法(スパッタ・MBE等)における薄膜成長とは全く異なる,非導電基板上への無電解析出特有の現象であり,今後このような特徴を利用したナノレベル微細構造制御の糸口が得られた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Y.Kurokawa,A.Nagasaki,T.Homma,T.Osaka: "Effect of Perpendicular Layer Thickness on Read / Write Characteristics of Perpendicular / Longitudinal Composite Media Using Ring-Type Head" IEEE Trans.Magn. 32(6). 3810-3812 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 逢坂哲彌,本間敬之,黒川義昭,田口智一,瀧澤敦尚: "CoCrTa/Cr磁性薄膜におけるSi基板前処理効果の検討" 日本応用磁気学会誌. 21(2)(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 黒川義昭,尾上貴弘,宮本宣明,本間敬之,逢坂哲彌: "リングヘッド-垂直面内複合型媒体系におけるスペーシングの影響" 日本応用磁気学会誌. 21(2)(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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