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高性能大規模集積回路に対する並列・分散レイアウト設計手法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08780288
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関広島大学

研究代表者

小出 哲士  広島大学, 工学部, 助手 (30243596)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードVLSIレイアウト設計 / CAD / 並列・分散処理 / タイミング制約 / 配置・配線設計 / パフォーマンスドリブン
研究概要

本研究では高性能大規模集積回路に対する並列・分散レイアウト設計手法の開発について研究を行った。
本年度に得られた主な研究成果を以下にまとめる。
1.並列・分散処理環境のLAN上での構築:既に開発している分散アルゴリズムシミュレータを並列計算機上に実施し,並列・分散アルゴリズムのシミュレーションを行うことができるように拡張を行った。また,アルゴリズムの記述を容易にするために,トランスレータを開発し,自動的にシミュレーションに必要なコードを付加することができるようにした。
2.配線遅延を考慮した配置・配線アルゴリズムの開発:VLSIスタンダードセル方式に対して,配線遅延を考慮した配置・配線アルゴリズムを開発した。配置設計では,従来より正確な配線遅延モデルを用い,非線形計画法に基づく手法により良質の配置を得ることが可能である。また,アルゴリズムの高速化のために,並列・分散処理環境上で実行することができるよう拡張を行った。配線設計では,配線を行う際に配線幅の拡大とバッファ挿入によって配線遅延を減少させることによりタイミング制約を満たす配線を実現するアルゴリズムを開発した。さらに,MCMの配線設計に対しては,配線遅延とクロストークの制約を考慮した多層配線手法も開発した。従来MCM配線手法では,配線遅延とクロストークを考慮して層の割当てを行なっていなかったため,制約違反が生じる場合があった。提案アルゴリズムでは,これらを考慮することにより,制約を満たした配線を得ることが可能となった。
3.並列・分散処理環境上での配置・配線設計システムの試作:上述の並列・分散処理環境上に提案アルゴリズムを実装し,アルゴリズムのパフォーマンスと解の精度の評価を行い,その有効性を確認した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Tetsushi Koide: "An efficient timing-driven global routing method for standard cell layout" IEICE Transactions on Information and Systems. E79-D・10. 1410-1418 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsushi Koide: "Par-POPINS : A timing-driven parallel placement method with Elmore delay model for row based VLSIs" Proc.of Asia and South Pacific Design Automation Conference. 133-140 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松田憲治: "遺伝的アルゴリズムに対するメタヒューリスティックに基づくパラメータ値設定手法" 情報処理学会数理モデル化と問題解決研究会報告. 97・MPS-11. 17-24 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 西丸由貴: "配線幅とバッファ挿入を考慮したタイミングドリブン概略配線手法" 情報処理学会設計自動化研究会報告. 97・DA83-8. 57-64 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 大平祥広: "層割当てに基づくタイミングとクロストークを考慮したMCM配線手法" 情報処理学会設計自動化研究会報告. 97・DA83-8. 65-72 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松本忠: "マルチプロセッサ上で動作する分散アルゴリズムシミュレータの開発" 平成8年度電気・情報関連学会中国支部第47回連合大会講演論文集. 334-335 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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