研究課題/領域番号 |
08878165
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研究種目 |
萌芽的研究
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医用生体工学・生体材料学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
満渕 邦彦 東京大学, 国際・産学共同研究センター (50192349)
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研究分担者 |
岩坂 正和 東京大学, 医学部, 助手 (90243922)
藤正 巌 政策研究大学院大学, 政策研究プロジェクトセンター, 教授 (30010028)
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研究期間 (年度) |
1996 – 1997
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研究課題ステータス |
完了 (1997年度)
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配分額 *注記 |
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
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キーワード | 人工心臓 / 血液ポンプ / 交流磁場 / 電磁推進 / ローレンツ力 / ローレンツカ |
研究概要 |
本年度は、最終年度として、1)人工心臓用交流磁場電磁推進ポンプのプロトタイプの作成、2)人工心臓用交流磁場電磁推進ポンプに要求される技術的性能の解析、および、3)交流磁場およびそれによって生じる誘導電流などが、血液や生体構成物質に及ぼす影響について検討を行った。 交流磁場用超電動線材はまだ非常に高価なため、交流磁場は、強力な永久磁石をモーターで回転させることにより、発生させた。また、模擬血液としては、3Nの塩酸を用いた。プロトタイプのシステムでは、Nd-Fe-B製の永久磁石(表面磁束密度:1200Gaussのもの、および、約1.6teslaのもの)をモーターを用いて回転させた。結果としては、この模擬血液を駆動させることは可能であったが、模擬血液の流動は確認されるもののパワー・圧ともにまだ非常に小さく、更に大きな磁場が必要と思われた。理論値からは、同じシステムでは、約500Hzの周波数で100mmHgの圧を得るには、約8teslaの磁場が必要という結果が得られた。 また、強交流磁場の生体に対する影響の検討に関しては、血液、およびマウスを8teslaの静磁場(のトンネル)の内外を往復運動させ、磁場のない同じトンネル内を往復運動させた対象と比較するという方法を用いた。周波数1.4Hzで2時間往復運動させた後、血液成分の変化、およびマウスの変化について検討を行ったが、血液成分に関しては全く差違が認められず、また、磁場中を往復運動させたマウスはやや活動性が低下するような印象が得られたが、その他に関しては有意な差違は認められなかった。
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