研究課題/領域番号 |
08F08702
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 外国 |
研究分野 |
財政学・金融論
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研究機関 | 神戸大学 |
研究代表者 |
吉井 昌彦 神戸大学, 経済学研究科, 教授
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研究分担者 |
NISTOR IoanAlin 神戸大学, 経済学研究科, 外国人特別研究員
NISTOR Ioan Alin 神戸大学, 経済学研究科, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2008 – 2010
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研究課題ステータス |
完了 (2010年度)
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配分額 *注記 |
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
2010年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2009年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2008年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 中・東欧 / 金融市場 / 比較制度分析 / 金融危機 / バルト3国 / ブルガリア / ルーマニア / 循環性 / BRICs / 新興資本市場 |
研究概要 |
本研究の課題は、2008年のグローバル金融危機を経て激動期にある中・東欧諸国の新興資本市場を、マクロ制度分析と、金融市場のミクロ分析を結合することによって、総合的に分析することである。 研究代表者は、主としてマクロ経済・制度側面を分析した。その結果、グローバル金融危機がもたらした中・東欧諸国への影響は均一ではなく、政策対応の相違により異なっていることが明らかにされた。例えば、バルト3国の場合、固定為替相場制度が危機をより一層深刻化させた。しかしながら、同じく固定為替相場制度を採用しているブルガリアでは、緊急財政政策の実施により、金融危機の影響はそれほど深刻ではなかった。他方、ルーマニアでは、危機以前からの財政赤字が拡大し、国際的金融支援を仰がなければならなかった。 研究分担者は、主として金融市場のミクロ分析を行った。ルーマニアを初めとした中・東欧諸国、日本を初めとした先進諸国、そしてBRICs諸国などの新興経済発展国における、債券・エネルギー・金属等の多様な市場での最高値と最低値の循環性を、ジュグラー、キチン等のマクロ経済における景気循環サイクルとアナロジーで分析した。これらの分析により、グローバル金融危機を初めとした景気循環に対し個別投資家がどのようなヘッジを行うことが望ましいかが明らかとなった。
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