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微小トンネル接合における散逸効果の研究

研究課題

研究課題/領域番号 09233210
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京大学

研究代表者

小林 俊一  東京大学, 大学院・理学系研究科, 教授 (90029471)

研究分担者 八木 隆多  東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60251401)
研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1997年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワード微小トンネル接合 / ジョセフソン接合 / シャント抵抗 / 超伝導-絶縁体転移
研究概要

本研究では、外づけのシャント抵抗によってエネルギー散逸をコントロールしたときの単一の微小トンネル接合の挙動を調べた。まず、試料を作成する技術の開発をおこなった。二層レジストを用いた電子線ビームリソグラフと二軸回転の斜め蒸着を組み合わせて行うことにより微小ジョセフソン接合近傍にシャント抵抗を付加した試料を作成することに成功した。接合の抵抗値を量子抵抗より十分高くし、シャント抵抗を量子抵抗より十分低くした試料で極低温の電気伝導の測定したところ、シャント抵抗がないときには、それ自身では絶縁体的挙動をする接合がシャント抵抗を付加することで超伝導性を明らかに回復するのを示すことができた。これは、ジョセフソンの位相空間における巨視的量子トンネルがシャント抵抗によって抑庄されたことを明確に表している。さらに詳しく調べるために、接合抵抗は同一であるが、シャント抵抗の値を変えた数個の試科を作成して抵抗の温度依存性を調べたところ、シャント抵抗値が量子抵抗値よりも高いところでは絶縁体的、低いところでは超伝導的な挙動を示すことを明らかにした。同じ試料に磁場をかけ、超伝導・絶縁体転移の相図を調べたところ、細かい相違は見られたもののほぼ理論的相図を再現した。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] R.Yagi and S.Kobayashi: "Phase Diagran for Supercorductery-Insulator Trarsition in single small Jorephin Junction with Short Registor" J.Phys.Soc.Jpn.66. 3722-3724 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] R.Yagi and S.Kobayashi: "Tuning of Supercorducter-Insulator Trasition in single small Jorephin Junction by Short Registor" J.Phys.Soc.Jpn.66. 3360-3362 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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