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マクロファージレセプターに強く認識される標識化リピドAの設計と合成

研究課題

研究課題/領域番号 09273241
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関大阪大学

研究代表者

及川 雅人  大阪大学, 大学院・理学研究科, 助手 (70273571)

研究期間 (年度) 1997
研究課題ステータス 完了 (1997年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
1997年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードリピドA / 蛍光標識 / 光親和性標識 / ^<13>C標識 / 配座解析
研究概要

リピドAはグラム陰性菌の細胞表層の構成成分リポ多糖の末端部分構造で、リポ多糖が示すエンドトキシン活性の本体である。リピドAが人に対して示す生理活性は、血中の大食細胞の表層のレセプターに認識されることで免疫系が活性化されて引き起こされる。本研究ではリピドAの大食細胞上での挙動を観測するために蛍光標識化誘導体の合成を試みている。合成はアリル系の保護基を用いることにより行い、最終段階で蛍光標識を導入することを計画したが、実際には蛍光標識を導入したのちのリン酸化が進行しない問題が生じ、現在は合成経路の変更を行っている。その経路は合成の早い段階でリン酸化を行ってしまうというもので、その経路による合成は現在最終段階を迎えている。この経路による蛍光標識体の合成が完成したのちには同じ位置に光親和性標識化を施した類縁体の合成を行う。一方、リポ多糖の生合成前駆体はリピドAと共通の構造単位から成っているものの、リポ多糖の活性に対する拮抗阻害を示す。この生合成前駆体の溶液配座を決定するために一部の炭素を^<13>Cで標識した化合物2種類の合成を行った。合成品のNMRを解析することにより、ミセル水溶液中での配座とその会合状態の解析に成功した。さらに拮抗阻害を示さない生合成前駆体類縁体の^<13>C標識化も行い、それらのNMRが互いに異なっていることを見出した。その配座の違いは活性の違いに関係があるものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 及川雅人: "New Efficient Synthesis of a Biosynthetic Precursor of Lipid A" Bulletin of the Chemical Society of Japan. 70巻6号. 1435-1440 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 劉文驥: "Enzymatic Preparation of (S)-3-Hydroxytetradecanoic Acid and Synthesis of Unnatural Analogues of Lipid A Containing the (S)-Acid" Bulletin of the Chemical Society of Japan. 70巻6号. 1441-1450 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 隅田泰生: "Chemical Structure of Lipid A from Helicobacter pylori Strain 206-1 Lipopolysaccharide" The Journal of Biochemistry. 121巻6号. 1129-1133 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書
  • [文献書誌] 深瀬浩一: "Divergent Synthesis and Biological Activities of Lipid A Analogues of Shorter Acyl Chains" Tetrahedron. (印刷中). (1998)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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