研究課題/領域番号 |
09410108
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
考古学(含先史学)
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
工藤 元男 早稲田大学, 文学部, 教授 (60225167)
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研究分担者 |
吉田 順一 早稲田大学, 文学部, 教授 (70063716)
菊池 徹夫 早稲田大学, 文学部, 教授 (00147943)
福井 重雅 早稲田大学, 文学部, 教授 (30063639)
小澤 正人 成城大学短期大学部, 助教授 (00257205)
岡内 三眞 早稲田大学, 文学部, 教授 (90093210)
大脇 潔 近畿大学, 文芸学部, 教授 (40000509)
高橋 龍三郎 早稲田大学, 文学部, 教授 (80163301)
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研究期間 (年度) |
1997 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
8,700千円 (直接経費: 8,700千円)
2000年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1999年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1998年度: 2,100千円 (直接経費: 2,100千円)
1997年度: 3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
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キーワード | 宝〓文化 / 三星堆文化 / 巴蜀文化 / 石棺葬 / 冉〓 / 羌 / 〓 / 成都平原 / 宝〓遺跡 / 芒城遺跡 / 魚鳧城遺跡 / 十二橋文化 / 上汪家拐文化 / 羌戈大戦 / 羌族 / 白馬蔵族 / 小数民族 / 少数民族 / 新石器文化 / 城址遺跡 / 四川 / 民族走廊 / 新石器時代城址遺跡 / 基壇 |
研究概要 |
成都平原の先秦文化は、新石器時代晩期の宝〓文化→殷代に並行する三星堆文化→殷末〜西周・春秋時代前期の十二橋文化→戦国時代の上注家拐文化に編年され、これらは蜀文化の系譜である。それに対して、重慶を中心とする地域に宝〓文化と並行する魏家梁子文化が存在し、それは後の巴文化地域に相当するものである。したがって四川の二大地域文化である"巴蜀文化"の原型は、すでに新石器時代晩期にまで遡ることになる。この巴蜀文化を成都平原に隣接する川西高原および西北高原の古代文化と関連させて検討するため、山民江・大渡河・雅〓江・金沙江・瀾滄江流域に分布する特異な墓葬、すなわち石棺葬について分析した。とくにこの墓葬が集中して分布する岷江上流域について検討すると、この地域は太古から中国の西北と西南を結ぶ重要な交通ルートであり、このルートに沿ってさまざまな民族が中国西南地方へ移動してきたこと、石棺葬を残したのは戦国時代〜漢代に四川西北の山岳地帯に居た冉〓であり、彼らは羌や〓からなる部族であることが明らかになった。そのため改めて巴蜀文化の主たる担い手である蜀族について検討すると、蜀族はもともと岷江上流の岷山山脈および〓〓山脈一帯に居り、この一帯は先秦時代では〓・羌系の民族の居住地帯だったところであり、それ故に蜀族の来源は〓・羌系諸族との関係が深いことが分かり、〓・羌系に出自する蜀族が早期蜀文化を代表する三星堆文化の主要な創造者であったと考えられる。
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