研究課題/領域番号 |
09480206
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研究種目 |
基盤研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
発生生物学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
安部 眞一 (阿部 眞一) 熊本大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (90109637)
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研究分担者 |
山本 卓 熊本大学, 理学部, 助手 (90244102)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1999
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研究課題ステータス |
完了 (1999年度)
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配分額 *注記 |
12,600千円 (直接経費: 12,600千円)
1999年度: 3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
1998年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
1997年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | イモリ / 精原細胞 / 減数分裂開始 / アポトーシス / プロラクチン / FSH / cycloheximide / チェックポイント / プロラクチン受容体 / RT-PCR / FSH受容体 |
研究概要 |
我々は、プロラクチン(PRL)によるイモリ精原細胞のアポトーシス誘起機構について研究した。本研究は、以下のことを明らかにした。 (1)精母細胞ステージのイモリにヒツジPRLを投与すると、精母細胞に分化する直前の精原細胞がアポトーシスを起こした。ブタFSHの同時投与はアポトーシスを回避した。精巣断片の器官培養の結果より、PRLは精巣に直接作用して精原細胞のアポトーシスを誘導する。 (2)イモリを低温に移すと、血中PRL濃度が3〜4倍上昇し、精原細胞にアポトーシスが誘導された。これはイモリPRLの抗体によって抑制された。イモリでは、春はPRLの血中濃度が低いため精母細胞は形成されるが、秋口に気温が低下すると血中濃度が上がるため精原細胞はアポトーシスを起こし精母細胞が形成されなくなると考えられる。 (3)CHXもPRL同様に精原細胞にアポトーシスを誘導する。カスパーゼの広い阻害剤であるzVAD-fmkはPRLとCHX両方のアポトーシスを阻害した。カスパーゼ3の広い阻害剤3のイモリホモログの遺伝子をクローニングした。ノーザンブロットの結果よりカスパーゼ3のmRNAは精原細胞のステージに強く発現していた。一方、Ac-VAD-CHOやAc-DEVD-CHOは効果がなかった。これらの結果、精原細胞のアポトーシスには未知のカスパーゼが関与していると考えられる。 (4)精巣の器官培養において、精原細胞はFSHがなくても6回の体細胞分裂まで進行するが、その後のアポトーシスによって精母細胞に分化できないことがわかった。つまり精原細胞が6回の分裂を完了した時点にチェックポイントが存在し、FSHがなければアポトーシスを起こすが、ある場合は7回目の分裂を行い減数分裂を開始すると考えられる。
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