研究課題/領域番号 |
09640419
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
固体物性Ⅱ(磁性・金属・低温)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
八木 隆多 東京大学, 大学院・理学系研究科, 助手 (60251401)
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研究期間 (年度) |
1997 – 1998
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研究課題ステータス |
完了 (1998年度)
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配分額 *注記 |
3,200千円 (直接経費: 3,200千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1997年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 量子力学 / 摩擦 / 微小ジョセフソン接合 / シャント抵抗 / トンネル抵抗 / エネルギー散逸 / 単一電子トランジスタ / 走査顕微鏡 |
研究概要 |
本研究では、「量子力学に摩擦を入れたときにどうなるか?」という命題に対する実験的な回答を与えることができた。微小ジョセフソン接合でおこる位相空間での巨視的量子トンネル効果では、トンネルに付随するエネルギー散逸が重要である。エネルギー散逸は主として電荷の移動が連続的なオーミック短絡抵抗と、離散的なトンネル抵抗の二つの場合が考えられる。この両方の場合についてこのエネルギー散逸を、微小ジョセフソン接合のごく近傍に付加した回路により制御することに成功した。トンネルに付随するエネルギー散逸をコントロールすることで量子力学の支配する領域から、古典力学の支配する領域への遷移を確認した。これらの問題は、微小トンネル接合に限らず、磁化のトンネル、ヘリウムなどの量子液体の核形成や、宇宙の創世などにも関連する一般性を有している。
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