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ミクロポーラスリン酸ルテニウムの合成

研究課題

研究課題/領域番号 09750924
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 無機工業化学
研究機関広島大学

研究代表者

福岡 宏  広島大学, 工学部, 助手 (00284175)

研究期間 (年度) 1997 – 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1998年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1997年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードリン酸ルテニウム / 複合リン酸塩 / イオン伝導 / ポーラスマテリアル
研究概要

本年度は以下の諸点に関して研究成果を得た。
1、 トンネル内にリチウムイオンを含むポーラスリン酸ルテニウムの単相合成に成功し、粉末法による結晶構造解析を行った。この結果をもとに、昨年度の研究によって明らかにされた銀塩との構造比較を行い、イオンの相違に起因する結晶構造の変化を解明することができた。
2、 本研究で得られた、リチウム、銀、プロトン、及びナトリウム塩のイオン伝導度の測定を行った。インピーダンス法による測定の結果、リチウム塩と、銀塩において比較的高いイオン伝導度が得られ、本系において、イオンが伝導することが確認された。活性化エネルギーは0.40(Li塩),0.43eV(Ag塩)であった。
3、 イオン伝導度の測定結果と、結晶構造解析の結果をあわせて、イオンの違いによる伝導度の変化を構造化学的に考察した。その結果、このリン酸ルテニウムのホスト構造は、トンネル内に内包されるイオンの大きさによらず一定であり、熱的、化学的に非常に安定であること。そのためイオン半径が小さいリチウムイオンの系において、もっとも大きな伝導度が得られたこと等がわかった。
4、 リチウム塩に関しては、ヨウ素によるリチウムの酸化的引き抜きを試みた結果、一部リチウムが抜けた酸化型のリン酸ルテニウムが生成することがわかった。ルテニウムが酸化されたことは磁化率の温度依存性の測定によって確認した。またこの化合物は低温(7K)で反強磁性的な転移を示すことも明らかになった。

報告書

(2件)
  • 1998 実績報告書
  • 1997 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] H.Fukuoka and H.Imoto: "Mixed-Valerce Rutherium Diphosphates with a Tunnel Stncture:AR_<12>(P_2C_7)_2(A=Li,Na,Ag and Cu)and Ru_2(P_2O_7)_2" Bulletin of the Chemical Society of Japan. 70. 2703-2708 (1997)

    • 関連する報告書
      1997 実績報告書

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公開日: 1997-04-01   更新日: 2016-04-21  

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