• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

クォーク質量のシーソー模型に於けるCP対称性の破れ

研究課題

研究課題/領域番号 10140217
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
研究機関広島大学

研究代表者

両角 卓也  広島大学, 理学部, 講師 (20253049)

研究期間 (年度) 1998
研究課題ステータス 完了 (1998年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードシーソー機構 / クォーク質量 / FCNC / CPの破れ / Rare B中間子崩壊
研究概要

研究業績の概要
パリテー対称性が自発的に破れるある種のleft-right模型は,標準理論と異なる機構で軽い5つのに質量を与えることができ,さらにトップクオークの質量も困難なく導入できるので,標準模型を超える模型として興味深い.我々はシーソー機構に基づくleft-right模型を研究し,この模型におけるクオーク質量階層性,フレーバーチェシジングな中性カレントおよびCP非保存現象を系統的に調べた.その結果,K中間子のCPの破れ_<εK>およびΔM_Kからパリテー対称性が破れるスケールの下限を得た。このスケールが低い時(500GeV程度)には,K中間子の稀崩壊K_L→π^0ννのpionのエネルギースペクトルに標準模型と異なる特徴的なシグナルが現れることを指摘した.
B中間子の稀崩壊B→X_sl^+l^-は,10^8-10^9個のB中間子を作るBファクトリーで100-1000個程度見つかることが期待され,このモードが標準理論のtreeレベルでは起きないことから,標準模型を超える理論に強い制限を与えることが期待されている。我々はB→X_sl^+l^-の模型によらない解析を行った.具体的には,このモードに寄与しうる10個のローカルな4体フェルミ相互作用を書き下し,それがこのモードに対する分岐比,レプトンの不変質量分布や,前後方非対称性にどのような影響を与えるか,特に標準模型との違いに注目して解析した.その結果,ローカルな4体フェルミ相互作用の種類によって,分岐比と前後方非対称性に与える影響が異なることがわかった.

報告書

(1件)
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Y.Kiyo: "OUARK MASS HIERARCHY,FCNC AND CP VIOLATION IN A SEESAW MODEL" Progr.Theor.Phys.101(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] S.Fukae: "A MODEL INDEPENDENT ANALYSIS OF THE RARE B DECAY B-X (S) LEPTON+LEPTON" Physical Review D. 59(印刷中). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kiyo: "RARE DECAY OF K MESON" Proc.of the Workshop on Fermion Mass and CP Violation. 120-132 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] Y.kiyo: "QUARK MASS HIERARCHY,FCNC IN A SEESAW MODEL" Proc.of the Workshop on Fermion Mass and CP Violation. 254-260 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

URL: 

公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi