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コンピュータ援用による古ドイツ語完了分詞構文の実証的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10710241
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 独語・独文学
研究機関筑波大学

研究代表者

黒田 享 (黒田 亨)  筑波大学, 現代語・現代文化学系, 講師 (00292491)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
1998年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード古高ドイツ語 / 完了分詞 / 文法化 / ドイツ語史 / 古ザクセン語 / 動詞接頭辞ge- / 完了形 / 受動態 / 統語論 / 通時言語学
研究概要

前年度においては様々なラテン語で書かれた文献の古ドイツ語による翻訳文献をテキストデータベース化し,そうしたテキストにおける動詞形式の翻訳対応関係についてのデータベースを構築して,完了分詞と動詞接頭辞ge-の意味的性質を様々な角度から明らかにしたが,本年度は,こうした前年度の手法を踏襲し,これまでに得られたノウハウを活かしつつ古ドイツ語オリジナルの文学作品における完了分詞や完了分詞を含む形式の用例データベースの作成をまず行った。
古ドイツ語オリジナルの文学作品としてはOtfrid von WeiBenburgの「福音書」と作者不詳のHeliandという二つの作品を研究対象として選定してあった。このうち「福音書」についてはすでに昨年度テキストデータベース化自体は終了していたので,最初に種々の資料(辞書やインデックス類)を用いつつそこから完了分詞の,あるいは完了分詞を伴う構文の用例を採集すると同時にHeliandのテキスト・データベース化の外部委託を行った。Heliandのテキストデータベース完成後は「福音書」の場合と同様に完了分詞・完了分詞を伴う構文の用例採集を行った。
こうして収集した用例をさらに動詞ごとに整理し,別の形態の場合の用例と比較することによってこれまでの研究では必ずしも明らかでなかった完了分詞及び完了分詞を伴う諸構文の機能を多角的に観察・分析することができた。最後に,古ドイツ語期以降のドイツ語動詞形式体系の変化の経緯や他のゲルマン語における対応する現象も考慮に入れながら古ドイツ語の完了分詞を伴う諸構文の機能及び相互関係を明らかにし,その体系化を行うことができた。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 黒田 享: "分離・非分離動詞の項構造"『筑波大学東西言語文化の類型論特別プロジェクト研究報告書 平成12年度』. (発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Susumu Kuroda: "Noch einmal zu den Fugungen des Typs kam gefahren im Deutschen"R.Schnell,J.Furnkas,和泉雅人,斎藤太郎(編)『平尾浩三退任記念論文集』. (発表予定). (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] Susumu Kuroda: "Das System der Verbalformen und die Herausbildung des “Futurs"im Deutschen." Rhodus. 15(未定). (1999)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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