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パリティ非保存増幅効果を利用した永久電気双極子モーメント測定についての研究

研究課題

研究課題/領域番号 10740124
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関広島大学

研究代表者

飯沼 昌隆  広島大学, 大学院・先端物質科学研究科, 助手 (00294512)

研究期間 (年度) 1998 – 1999
研究課題ステータス 完了 (1999年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード時間反転対称性の破れ / 永久電気双極子モーメント / パリティ非保存増幅効果 / 希土類原子 / シュタルク誘起E1遷移 / サマリウム原子 / 二段階励起 / レーザー周波数安定化
研究概要

今年度は、パリティ禁止遷移であるシュタルク誘起E1遷移を観察することを目標に研究を進めてきた。観察するための準備段階として、1)二段階目の励起準位の特定、2)基底状態から一段階目に定常的に励起するためのレーザー中心周波数安定化システムの構築、が挙げられる。今年度の成果として、これらの準備研究がほぼ終了し、シュタルクE1遷移を観測するための準備が整ってきた。
それぞれについて、以下に詳しく述べる。
1)について:候補となる二段階目の励起準位をすべてリストアップし、それらについて我々の実験装置で調べられる準位について測定を行った。二段階目の励起準位は、通常紫外光でないと励起できない高い励起準位であるため、今回は、電気永電法を用いて一度中間準位まで励起させて、そこから色素レーザーないしはチタンサファイアレーザーを駆使して、二段階目の励起準位に励起させた。そこからの脱励起光を観測し、どの波長の光がどれだけの割合で出てくるのか調べた。その結果、28233.08cm-1の準位からの脱励起光について紫外光の割合が大きいことがわかった。シュタルクE1遷移の観測時にこの紫外光を観測するようにすると、完全にバックグランドをゼロに抑えることができるので、二段階励起目としての最初の候補準位を28233.08cm-1準位に決定することが出来た。
2)について:レーザー周波数のコンピュータコントロール化および基本的な安定化システム構築を行い、擬似的に誤差信号を作ってテストを行った。その結果、コンピュータコントロールによる周波数安定化が可能であることが確認できた。原子分光測定から実際の信号を得ることが出来れば、一段階目の励起を定常的に行うことが行えると期待できる。
以上今年度の研究により、E1シュタルク遷移の観測の準備がほぼ終了できた。この遷移の観測が出来れば、永久電気双極子モーメント測定の可能性を議論することが出来る。

報告書

(2件)
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Kuwamoto,et.al.: "Hyperfine Constants and Tensor Polarizabilities of 4f66s6p9G0-6 States in Sm I"Journal of the Physical Society of Japan. Vol.68,No6,. 1877-1882 (1999)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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