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先進セラミックスの実働荷重における疲労損傷加速現像のナノメカニズム的研究

研究課題

研究課題/領域番号 10875024
研究種目

萌芽的研究

配分区分補助金
研究分野 機械材料・材料力学
研究機関大阪大学

研究代表者

菅田 淳  大阪大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (60162913)

研究期間 (年度) 1998 – 2000
研究課題ステータス 完了 (2000年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2000年度: 500千円 (直接経費: 500千円)
1999年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1998年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード疲労強度 / 疲労き裂進展 / セラミックス / き裂開閉口挙動 / 微小き裂 / 実働荷重 / 有效応力拡大係数 / き裂発生 / 有効応力拡大係数 / 微少き裂
研究概要

セラミックス材料である窒化ケイ素を用いて,変動荷重下における疲労き裂進展試験を行い,徐荷弾性コンプライアンス法によって巨視的なき裂進展速度とき裂開閉口挙動を調べた.特に最大荷重値をそろえて過大荷重比も固定し,頻度比のみを変化させた試験を行うことで,き裂進展に及ぼす頻度比の影響について検討した.その結果,変動荷重下のき裂進展速度は一定振幅荷重下に比較して加速すること,加速の程度は頻度比が小さいほど顕著であることを明らかにした.これは過大荷重負荷によってインターロッキングの破砕が促進され,開口点が上昇するために加速が生じると考えられる.また頻度比が小さいほど,1ブロック中の開口点が低くなるために加速は顕著となる.
さらに,CT試験片に荷重を負荷したままき裂先端近傍を電子顕微鏡(SEM)により観察することが可能なジグにより,疲労き裂進展経路の詳細観察とき裂開口変位(COD)の計測を行った.その結果,一定振幅荷重下だけでなく変動荷重下においても疲労き裂は結晶粒界を進展するため,結晶粒がき裂上下面を橋渡しするいわゆるインターロッキングを確認することが出来た.また,インターロッキング部のかみ合部分の前後において,CODの変化が認められ,インターロッキングがき裂開口荷重を分担するためにき裂先端における真の応力拡大係数(K_<tip>)を減少させていることが判明した.また,き裂進展経路の微視的SEM観察から得られるき裂進展速度は,除荷弾性コンプライアンス法から求められる巨視的き裂進展速度と必ずしも一致せず,き裂進展機構解明のためには,本研究のような微視的な経路観察が有効であることを示した.一方,過大荷重負荷後のCODは減少しており,過大荷重がインターロッキングの摩耗,破砕を促進し,き裂進展速度を加速させることが判明した.

報告書

(3件)
  • 2000 実績報告書
  • 1999 実績報告書
  • 1998 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] 菅田淳: "窒化けい素の疲労き裂進展挙動の微視的観察"日本機械学会 関西支部第75期定時総会. 9-25-9-26 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 菅田淳: "窒化けい素の一定および変動荷重下における疲労き裂進展挙動の微視的観察"日本材料学会 第49期学術講演会. 145-146 (2000)

    • 関連する報告書
      2000 実績報告書
  • [文献書誌] 菅田 淳: "窒化けい素の疲労き裂進展挙動の微視的観察"日本機械学会 関西支部第75期定時総会. (2000)

    • 関連する報告書
      1999 実績報告書
  • [文献書誌] 菅田 淳: "Si_nN_n-BN複合焼結セラミックスの繰返し疲労き裂進展挙動" 日本機械学会第76期全国大会講演会. 93-94 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書
  • [文献書誌] 菅田 淳: "Si_nN_n-BN複合焼結セラミックスの疲労き裂進展挙動に及ぼす荷重変動の影響" 日本材料学会第24回疲労シンポジウム. 250-253 (1998)

    • 関連する報告書
      1998 実績報告書

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公開日: 1998-04-01   更新日: 2016-04-21  

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