研究課題/領域番号 |
11694015
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
文化財科学
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研究機関 | 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所 (2001) 東京国立文化財研究所 (1999-2000) |
研究代表者 |
平尾 良光 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部・化学研究室, 室長 (40082812)
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研究分担者 |
井上 洋一 東京国立博物館, 学芸部企画課, 室長 (60176451)
森田 稔 文化庁文化財部, 美術学芸課, 文化財調査官
早川 泰弘 独立行政法人文化財研究所東京文化財研究所, 保存科学部, 主任研究官 (20290869)
三輪 嘉六 日本大学, 文理学部, 教授 (00222422)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2001
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研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
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配分額 *注記 |
14,520千円 (直接経費: 13,200千円、間接経費: 1,320千円)
2001年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2000年度: 4,200千円 (直接経費: 4,200千円)
1999年度: 4,600千円 (直接経費: 4,600千円)
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キーワード | 青銅器 / 殷周青銅器 / 早期中国青銅器 / 鉛同位対比 / 産地推定 / 化学組成 / 鉛同位体比 / 中国青銅器 / 早期中国文明 |
研究概要 |
東アジアにおける金属文明の発展を理解する上で、金属の性質と産地の解明は重要な側面の一つである。古代の青銅は主として銅、スズ、鉛の合金であり、その取り扱いはそれぞれの文化の特徴を示している。古代において、青銅の化学組成をどのように設定したか、あるいはその設定のために、精錬の技術、青銅溶解炉、あるいは鋳造技術をどのように発展させたかは文化の発展段階を示す一つの要素である。化学組成に加えて、それらの材料がどこからもたらされたかという産地の解明も古代の金属を取り扱う社会構造を明らかにする上で意義がある。鉛の同位体比はこの産地に関する情報を持っているので、青銅材料に関する化学組成と鉛の同位体比は生産-流通-消費という流れを理解する上で大切な側面である。 本研究では早期中国青銅器を取り上げ、化学組成と鉛同位体比を測定することから、中国における青銅器技術の発展を理解しようとした。中国文明における青銅器資料として、東京国立博物館所蔵品、京都の泉屋博古館所蔵品などを主として取り上げた。また中国から提供された殷初期資料、西周初期資料に関しても測定を進めた。 中国中原における青銅器文化の発展と共に、中国周辺諸国への青銅文化の影響を明らかにしようとした。東アジアにおける青銅文明は中国中原地域における発展がその根幹であり、その文明の影響を受けて、日本、朝鮮半島、そして中国南海岸、四川省、雲南省、ベトナムあるいは新彊地域などの文明も成り立っている。中国中原地域における金属文明がこれら周辺諸地域へどのように影響したかを明らかにするために、これら地域の資料を収集し、その化学組成、鉛同位体比を測定した。
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