研究課題/領域番号 |
11780155
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
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研究機関 | 国立教育政策研究所 |
研究代表者 |
永田 忠道 国立教育政策研究所, 教育課程研究センター・基礎研究部, 研究員 (90312199)
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研究期間 (年度) |
1999 – 2000
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研究課題ステータス |
完了 (2000年度)
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配分額 *注記 |
1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
2000年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
1999年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 大正自由教育期 / 地理教育 / 歴史教育 / 授業実践 / 田島小学校 / 体験学校 / 生活科 |
研究概要 |
本研究は、大正自由教育期に様々に展開された地理と歴史の授業改革を、具体的な資料の発掘と聞き取り調査にもとづいて明らかにしようとするものである。今年度は、主な研究対象を神奈川県の田島小学校において研究を進めた。具体的には、平成12年8月に田島小学校を訪問して、当時の資料収集と関係者(現校長と関係教諭)の聞き取り調査を実施した。また関係資料は、田島小学校だけでなく国立国会図書館等でも実施した。その際に収集した資料の一部を示すと次のとおりである(下記の山崎博は当時の田島小学校長である)。 ・田島体験学校『各教科実際案』教育研究会、昭和2年。 ・山崎博『小学校教育の破壊』郁文書院、昭和5年。 ・山崎博『研究と批判郷土教育の再吟味』教育実際社、昭和6年。 ・山崎博『郷土教育のカリキュラム構成』人文書房、昭和7年。 ・川崎市立田島小学校『欅創立百周年記念誌』昭和52年。 これらは、全て関係各所の許可を得てコピーさせていただいた。将来的には、このコピーをCD等へ電子的に保存する方向で検討中であり、一部は今年度もすでに実験的に実施を行った。しかし、この作業は予算的な制約もあり、その点も今後の検討課題としていきたい。 また、収集した資料をもとに、当時の地理や歴史の授業だけでなく、田島小学校独自の地理と歴史の統合教科「生活科」の授業分析を進めた。そして、平成12年10月29日に開催された全国社会科教育学会第49回全国研究大会(長崎大学教育学部)において、分析結果の一部を「大正自由教育期における総合的特設教科の開発-神奈川県田島小学校の場合-」との主題で発表を行った。
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