研究課題/領域番号 |
11J02647
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研究種目 |
特別研究員奨励費
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 国内 |
研究分野 |
哲学・倫理学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
太田 紘史 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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研究期間 (年度) |
2011 – 2013
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研究課題ステータス |
完了 (2013年度)
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配分額 *注記 |
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
2013年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2012年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
2011年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
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キーワード | 道徳判断 / 道徳心理学 / 意識 / 心の哲学 / 認知哲学 |
研究概要 |
本年度は研究計画に即して、倫理判断における意識的要因と無意識的要因の研究を行い、またそこで関わる意識の統一性に関する理論的考察を体系的に整理するとともに、これらに基づいた成果発表を重点的に行った。 第一に、意識経験の統一性に関する認知哲学的研究を行った。とりわけ、意識経験が共時的あるいは通時的に統一されるうえでどのような認知的要因が関わるのかについて、経験的知見を反映させた理論的モデルを考案した。またこのなかで、因果的な面での表象の統合性と現象的な面での経験の統一性とを概念的に区別するとともに、それらが神経科学や認知科学における意識研究においてどのように反映されうるのかを分析した。 第二に、倫理判断を導く無意識的な要因に関する認知哲学的研究を行った。倫理判断が主観的に経験されるうえでの意識的なレベルの処理と、それを直観的な仕方で導くさいの無意識的なレベルの処理との間の不統一性に関して、経験的知見を反映させた理論的モデルを考案した。とりわけ、危害認識から道徳判断へと規則的に対応させる直観的な処理過程が存在し、これが意識的な危害認識と道徳判断を結びつける無意識的な要因であることを提案した。 以上のとおり、意識的/無意識的な認知の本性について、およびそれが倫理判断においてどのような役割を果たしているのかについて研究を行い、その成果を学術誌論文・商業誌論文・研究発表・招待講演の形で発表した。
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今後の研究の推進方策 |
(抄録なし)
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