研究分担者 |
濱田 邦裕 広島大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (40294540)
武市 祥司 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (90291319)
青山 和浩 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80222488)
榎澤 誠 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助手 (40011077)
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配分額 *注記 |
35,360千円 (直接経費: 29,000千円、間接経費: 6,360千円)
2003年度: 5,720千円 (直接経費: 4,400千円、間接経費: 1,320千円)
2002年度: 6,240千円 (直接経費: 4,800千円、間接経費: 1,440千円)
2001年度: 15,600千円 (直接経費: 12,000千円、間接経費: 3,600千円)
2000年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
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研究概要 |
本研究では,生産活動において,安全管理の観点から作業の危険性を認識し,現場作業者に適切な安全指示情報を提供することが重要であるとの立場から研究を行い,労働安全データベースと組立シミュレーションの組合せによって,実際の生産現場で有用な安全知識を抽出することができる情報システムの枠組みを実現することができた。 (1)安全情報の収集と構造化 災害を実作業に伴う要素(生産資源,作業環境,製品特性)によりハザードが発生し,ハザードと人の接触が災害を生じるとして整理し,Cognitive Mapや連想構造などの構造化手法を参考に,労働災害の要素(要因/対策)とハザードの因果関係を用いて記述モデルである労働安全ユニットを提案した。 (2)安全情報としての抽出 労働安全データベースで管理されているデータを有効に利用するために,組立シミュレーションを利用した安全情報の抽出を検討した。組立シミュレーションを用いることにより,安全対策を検討したい状況を明確に宣言し,その状況に応じた安全情報を労働安全データベースから検索する処理を導入した。これにより,安全情報が目的に応じて絞り込まれ,価値ある情報として抽出されることを実現した。 (3)安全情報の知識化と安全対策の意思決定 上記(2)のプロセスによって抽出された安全情報に対して,リスクやコストなどの定量化に必要な情報を付加することにより,望ましい安全対策の選出を支援することを検討した。また,労働安全データベースから対話的に危険源や対策を知ることができるプロトタイプ・システムを構築し,現場作業者に適切な安全情報を付加した作業指示情報を提供することができる可能性を示した。
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