• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小口径動脈グラフトによる冠動脈側側吻合の有効性を実証するための理論的・実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 12671332
研究種目

基盤研究(C)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 胸部外科学
研究機関東京女子医科大学

研究代表者

新浪 博  東京女子医科大学, 医学部, 講師 (30241079)

研究分担者 梅津 光生  早稲田大学, 理工学部, 教授 (90132927)
研究期間 (年度) 2000 – 2002
研究課題ステータス 完了 (2002年度)
配分額 *注記
3,500千円 (直接経費: 3,500千円)
2002年度: 400千円 (直接経費: 400千円)
2001年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
2000年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
キーワード心臓外科 / 冠動脈バイパス手術 / 小口径動脈グラフト / 内胸動脈 / 側側血管吻合 / 端側血管吻合 / 圧力損失 / 側側吻合 / 端側吻合
研究概要

冠動脈バイパス手術における2種の吻合モデルについて定量的に評価するため,「In vitroによる評価」を水力学的実験,数値解析及び可視化実験の3方面から検討した.
本研究では,シリコーンチューブを用いて生体の冠動脈と内胸動脈の径及び弾性特性を模擬し,端側吻合(ESAs)モデル及び側側吻合(SSAs)モデルを製作した.
定常流下及び拍動流下において吻合部前後の圧力及び流量を計測し,圧力損失及びエネルギー損失により評価を行った.この結果SSAs,ESAsの順に高い圧力損失及びエネルギー損失を得た.SSAsと、比較するとESAsのエネルギー損失は23.8%高かった.
水力学的実験において圧力損失及びエネルギー損失にこのような違いが確認された原因である吻合形状の流れの様子を数値解析及び可視化実験により観察した.数値解析では,計測が困難な吻合部の速度分布を解析し,可視化実験では,吻合部の流れを観察し,吻合形状の違いによる流れの影響を検討した.数値解析で得た低速度領域,剥離領域及び可視化実験で得た渦,再循環領域から,SSAs,ESAsの順に吻合形状が主流を妨げていた事が示唆された.
In vitroの実験結果を検証する目的で「in vivoによる評価」を行った.動物実験では,吻合部前後の血行動態を取得するため,実際に健常ブタ(40±3kg,n=5)に冠動脈バイパス手術を施し,吻合部前後の圧力及び流量を計測した.得たデータから圧力損失,また拍動血管抵抗値を算出し評価を行った.この実験からSSAsはESAsよりもエネルギー損失が44.8%低かった.
本研究の成果から,端側吻合法は術中に行われる形状では,側側吻合法よりも血流に及ぼす影響が少ないと考えられるが,術後には,冠動脈の開存率に大きく影響を及ぼす可能性があると考えられる.よって,術後の側側吻合法の状態を考慮すると,冠動脈バイパス手術において,吻合方法には側側吻合法を選択する方が望ましいと提言する.

報告書

(4件)
  • 2002 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 2001 実績報告書
  • 2000 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] J.Kawai, M.Arita, Y.Noguchi, H.Niinami, M.Umezu: "In vivo characteristic of coronary arterial anastomosis methods"Proceedings of 3^<rd> Japan-Australia Cardiovascular Bioengineering Symposium. 3. 34-35 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] Kawai J, Arita M, Noguchi Y, Niinami H, Umezu M.: "In vivo characteristic of coronary arterial anastomosis methods."Proceedings of 3^<rd> Japan-Australia Cardiovascular Bioengineering Symposium. 3. 34-35 (2001)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      2002 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] J.Kawai, M.Arita, Y.Noguchi, H.Niinami, M.Umezu: "In vivo characteristic of coronary arterial anastomosis methods"Proceedings of 3^<rd> Japan-Australia Cardiovascular Bioengineering Symposium. 3. 34-35 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

URL: 

公開日: 2000-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi