ADLibシステムの改良による抗体エンジニアリング
Project/Area Number |
12J08861
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Research Category |
Grant-in-Aid for JSPS Fellows
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Allocation Type | Single-year Grants |
Section | 国内 |
Research Field |
Living organism molecular science
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
黒澤 恒平 東京大学, 大学院総合文化研究科, 特別研究員(PD)
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Project Period (FY) |
2012 – 2013
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Project Status |
Completed (Fiscal Year 2013)
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Budget Amount *help |
¥2,000,000 (Direct Cost: ¥2,000,000)
Fiscal Year 2013: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
Fiscal Year 2012: ¥1,000,000 (Direct Cost: ¥1,000,000)
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Keywords | モノクローナル抗体 / Cre-loxP / Cre-Inシステム / DT40 / ヒト化 / V(D)J組換え / 遺伝子変換 |
Research Abstract |
ニワトリB細胞由来DT40細胞を使ったモノクローナル抗体作製技術であるADLibシステムの高機能化を下記の2つのアプローチから行った。 1. 機能性タンパク質融合抗体の作製 前年度に開発したDT40細胞の抗体遺伝子のFc領域を迅速、簡単に改変することができるシステム(Cre-Inシステム)を利用して多機能性抗体の作製を行った。 はじめに、Cre-Inシステムに対応した細胞株(Cre-In株、昨年度作製)からがん細胞のマーカーでもあるヒト上皮成長因子受容体(EGFR)に対する抗体を生産する細胞を獲得した。次に、Cre-Inシステムで蛍光タンパク質などの機能性タンパク質を融合した抗体を作製し、実用的に使用できること示した。また、機能性タンパク質を融合した抗体の精製法を検討し、効率的な精製方法を決定した。 本研究の成果により、ADLibシステムで作製したモノクローナル抗体をCre-Inシステムを用いて簡単に加工できることを証明し、DT40細胞を抗体生産のツールとして利用することの優位性を示した。 2. ADLib抗体の完全ヒト化 ヒト染色体導入DT40細胞株を用いてV(D)J組換えによる抗体遺伝子の多様化について実験的検証を行った。前年度の研究で、DT40細胞内のヒト染色体では、抗体遺伝子の多様化を司るV(D)J組換えが作動可能な段階にあることが明らかとなった。そこで、V(D)J組換えに必須のタンパク質であるRAG1とRAG2を利用し、人為的に組換えを誘導するシステムの構築を検討した。しかし、ヒト染色体上でV(D)J組換えを引き起こすことはできなかった。そのため、現在は、1)遺伝子ターゲッティング法によるニワトリ抗体遺伝子のヒト化と、2)V(D)J組換え済みのヒト染色体をDT40細胞に移植する方法の2つのアプローチからADLib抗体の完全ヒト化に向けた実験を行っている。
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Strategy for Future Research Activity |
(抄録なし)
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Report
(2 results)
Research Products
(8 results)