• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

紛争後ルワンダにおける孤児の社会的ネットワークと「家族」の動態

研究課題

研究課題/領域番号 12J09946
研究種目

特別研究員奨励費

配分区分補助金
応募区分国内
研究分野 地域研究
研究機関京都大学

研究代表者

近藤 有希子  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 特別研究員(DC1)

研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
研究課題ステータス 完了 (2014年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
2014年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2013年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
2012年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード「家族」 / 孤児 / 寡婦 / 社会的ネットワーク / 関係性 / 親密さ / 紛争後 / ルワンダ / 紛争後紛争後
研究実績の概要

本研究の目的は、紛争後のルワンダ社会に生きる孤児が、みずから築いた社会的ネットワークに依拠して新たな「家族」を創りあげるその姿を、孤児の視点から描き出すことである。
平成26年度前半は、文献調査と資料整理をおこなった。平成25年度に実施した国際共同研究集会をもとにした報告書を、共同発表者とともに執筆、編集した。
2014年11月から2015年3月には、約4か月間のルワンダでの現地調査に従事した。平成25年度まで断続的に調査をおこなってきた南部州の一農村に加えて、新たに調査地として選定した東部州の二か所の農村で現地調査をおこなった。それらの地域は、それぞれ、独立後の1960年代以降におもに南部州からの移住によって形成された農村、おもに1994年の虐殺後にルワンダ各地からの移住がみられるようになった農村である。数世代にわたる親族関係を基盤として社会関係が形成されている南部州の農村とは異なり、紛争の影響による国境をこえた人の移動も多くみられ、その生態環境も相違する。
これまでの調査から、ルワンダの南部州では、「上から」の政治的な介入によってもたらされた住民間の経済的な格差が、エスニック・カテゴリーを鮮明にする効果もはらんでいること、そしてそれが「家族」の境界にも大きく影響していることがわかっている。また、現在のルワンダ社会のなかで曖昧なカテゴリーに位置づけられる人びとが、過去の経験などをもとに、「下から」内発的に形成している応答的で親密な関係性も創出されていた。一方で、東部州ではそもそも、人が自らの出身地や過去の経験を開示しないままに、その社会関係を形成していることが垣間見られている。以上のように、ルワンダの人びとが構築する「家族」のあり方やその再編過程について、それを地域的な多様性のなかで検討することによって、人びとの親密な関係性を基盤とした「平和」の定着に向けた議論を、より正確におこなうことが可能になる。

現在までの達成度 (段落)

26年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

26年度が最終年度であるため、記入しない。

報告書

(3件)
  • 2014 実績報告書
  • 2013 実績報告書
  • 2012 実績報告書
  • 研究成果

    (15件)

すべて 2015 2014 2013 2012 その他

すべて 雑誌論文 (2件) 学会発表 (3件) 図書 (6件) 備考 (4件)

  • [雑誌論文] 陽を待つひと2013

    • 著者名/発表者名
      近藤 有希子
    • 雑誌名

      アジア・アフリカ地域研究

      巻: 第13-1号 ページ: 86-91

    • NAID

      120005411399

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [雑誌論文] ルワンダにおける「家族」の動態-紛争後社会の親密性にかんする一考察-2012

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子
    • 雑誌名

      日韓次世代学術フォーラム第9回国際学術大会 プロシーディングス

      ページ: 154-157

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] Reconfiguring Boundaries : The Actualization of "Family" and Ethnicity in Rural Rwanda2014

    • 著者名/発表者名
      Kondo, Yukiko
    • 学会等名
      The Actualization of "Development" Projects : With a Focus on Rearrangement of Life-World in Kenya, Rwanda, and Nepal
    • 発表場所
      Tribhuvan University, Nepal
    • 年月日
      2014-02-14
    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [学会発表] ルワンダにおける「家族」の動態-紛争後社会の親密性にかんする一考察-2012

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子
    • 学会等名
      日韓次世代学術フォーラム第9回国際学術大会
    • 発表場所
      一橋大学(東京都)
    • 年月日
      2012-06-30
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [学会発表] 紛争後ルワンダ親密圏の変容-「家族」の再編過程に着目して-2012

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子
    • 学会等名
      日本アフリカ学会第49回学術大会
    • 発表場所
      国立民族学博物館(大阪府)
    • 年月日
      2012-05-26
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [図書] 「集村化政策にともなうトゥワの到来と近隣住民との社会関係」『アフリカ紛争・共生データアーカイブ(第2巻)』2015

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子(太田至編)
    • 出版者
      京都大学アフリカ地域研究資料センター「紛争と共生」プロジェクト事務局
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [図書] 「紛失した帽子にみる親族間の信頼関係とセキュリティ」『アフリカ紛争・共生データアーカイブ(第2巻)』2015

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子(太田至編)
    • 出版者
      京都大学アフリカ地域研究資料センター「紛争と共生」プロジェクト事務局
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [図書] 『2013年度国際研究発信力強化プログラム・リサーチC&M報告書 「開発」プロジェクトの現前化―ケニア、ルワンダ、ネパールにおける個人の生活世界の再編に着目して―』2014

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子・萩原卓也・安念真衣子編
    • 総ページ数
      59
    • 出版者
      京都大学学際融合教育研究推進センター総合地域研究ユニット臨地教育支援センター
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [図書] 「太鼓の轟く丘で―ルワンダ農村部における政治的介入という経験―」『2013年度国際研究発信力強化プログラム・リサーチC&M報告書 「開発」プロジェクトの現前化―ケニア、ルワンダ、ネパールにおける個人の生活世界の再編に着目して―』2014

    • 著者名/発表者名
      近藤有希子(近藤有希子・萩原卓也・安念真衣子編)
    • 出版者
      京都大学学際融合教育研究推進センター総合地域研究ユニット臨地教育支援センター
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [図書] 「At a Hill Where the Drum Ring Out: The Local Experiences of Political Interventions in Rural Rwanda」 『2013年度国際研究発信力強化プログラム・リサーチC&M報告書 「開発」プロジェクトの現前化―ケニア、ルワンダ、ネパールにおける個人の生活世界の再編に着目して―』2014

    • 著者名/発表者名
      Kondo, Yukiko (近藤有希子・萩原卓也・安念真衣子編)
    • 出版者
      京都大学学際融合教育研究推進センター総合地域研究ユニット臨地教育支援センター
    • 関連する報告書
      2014 実績報告書
  • [図書] 日本大百科全書:ニッポニカ(15.備考欄にURL記載)2012

    • 著者名/発表者名
      赤坂賢
    • 出版者
      小学館クリエイティブ
    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考] 13. 研究発表(平成24年度の研究成果)〔雑誌論文〕欄記載の研究成果1件

    • URL

      https://www.asafas.kyoto-u.ac.jp/d1/publications/no_1301/AA1301-04_FN.pdf

    • 関連する報告書
      2013 実績報告書
  • [備考] 「ルワンダ」(Yahoo!百科事典)

    • URL

      http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%83%AB%E3%83%AF%E3%83%B3%E3%83%80/

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考] 「ブルンジ」(Yahoo!百科事典)

    • URL

      http://100.yahoo.co.jp/detail/%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%B3%E3%82%B8/

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書
  • [備考] (13.研究発表(平成24年度の研究成果)[図書]欄記載の研究成果2件)

    • 関連する報告書
      2012 実績報告書

URL: 

公開日: 2013-04-25   更新日: 2024-03-26  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi