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環境濃度の化学物質によるステロイドホルモン分泌の攪乱機構

研究課題

研究課題/領域番号 13027259
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 理工系
研究機関広島大学

研究代表者

山崎 岳  広島大学, 総合科学部, 助教授 (30192397)

研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
2001年度: 2,300千円 (直接経費: 2,300千円)
キーワードトリブチルスズ / ステロイドホルモン / 副腎皮質 / 内分泌かく乱物質
研究概要

船底防汚塗料として広く使われていたトリブチルスズは、海の貝類のインポセックスの原因物質であり、さらに海棲哺乳類に蓄積され、その大量死への関与が疑われている内分泌撹乱化学物質である。インポセックスはステロイドホルモンの分泌異常で引き起こされると考えられるが、その作用機序は良く分かっていない。この研究では、トリゲチルスズの内分泌撹乱作用を明らかにするために、ステロイドホルモン分泌に対する阻害作用について動物の培養細胞を用いて調べた。
ウシ副腎皮質束・網状細胞を初代培養し、0.1pM〜1mMのトリブチルスズを24時間、続いて同じ濃度のトリブチルスズと1nMの副腎皮質刺激ホルモンを24時間作用させた。細胞が分泌するステロイドホルモンをHPLCで分離・定量し、ホルモンを合成する各酵素の活性を解析した。
トリブチルスズは、野生生物の体内に見られる濃度以下の10^<-8>Mで、ウシ副腎が分泌する主要なホルモンであるコルチゾルの分泌を抑制した。その場合、男性ホルモンであるアンドロステンジオンの分泌が活性化された。10^<-4>M以下のトリブチルスズはステロイドホルモン合成酵素の活性を直接は阻害しない。コルチゾルの合成中間体量の分析結果から、トリブチルスズはホルモン合成酵素のうちP450_<c21>、P450_<11β>の発現を阻害し、その結果コルチゾル分泌を抑制するという阻害機構が示唆された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] T.Yamazaki, H.Kuwahara, M.Shimodaira, S.Kominami: "Tributyltin perturbs adrenal steroid hormone biosynthesis"Environmental Sciences. 8. 126 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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