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卵成熟におけるWee1翻訳調節の機構解析

研究課題

研究課題/領域番号 13043040
研究種目

特定領域研究(A)

配分区分補助金
審査区分 生物系
研究機関九州大学

研究代表者

古野 伸明  九州大学, 理学研究院, 助手 (80219120)

研究分担者 中條 信成  九州大学, 理学研究院, 助手 (90294876)
研究期間 (年度) 2001
研究課題ステータス 完了 (2001年度)
配分額 *注記
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
2001年度: 2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
キーワードWee1 / 翻訳調節 / アフリカツメガエル / 卵成熟 / mRNA / 非翻訳領域
研究概要

内在性のWee1 mRNAは卵母細胞では翻訳されない。その翻訳抑制のcis elementを同定するため、まず全長のWee1 mRNAから3'UTRを欠失したmRNAを注入した。外から注入するWee1 mRNAには内在性のものと区別するためMyc tagをつけた。卵母細胞にmRNAを注入後、抗Myc抗体でWestern blottingを行い、注入されたmRNAが翻訳されたかどうか調べた。その結果、翻訳抑制が解除され、Wee1 mRAの3'UTRがWee1 mRNAの翻訳抑制に関与することがわかった。そのWee1の3'UTRには、サイクリンB1の翻訳抑制に関与するCPE配列が2ケ所と1ケ所のCPE様配列(以後CPELと呼ぶ)が存在するので、そのCPEがWee1の翻訳抑制にも関与しているかどうかを次に調べた。Wee1 mRNAの3'UTRの各種欠失変異体を作製しツメガエル卵母細胞に注入した。その結果、CPEの領域を欠失させると翻訳抑制が解除された。さらに、CPE, CPEL配列が関与することを確かめるため、そのCPE, CPELに点突然変異を導入して、そのWee1 mRNAの翻訳抑制されるか調べた所、翻訳抑制が解除された。これらの結果から、CPE、CPEL配列がWee1 mRNAの翻訳抑制に関与する配列であることがわかった。
また、ツメガエルの卵母細胞に、3'UTRを持つWee1 mRNAを少量注入した時には翻訳されないが、大量に注入すると翻訳される。この結果は、Wee1 mRNAの3'UTRに結合するタンパク費が翻訳抑制に関与する事を示唆する。もしそうならば、Wee1 mRNAの3'UTRを大量に注入後に、本来翻訳抑制される3'UTRをもったWee1 mRNAを注入すると翻訳されはずである。この実験を行った所、予想どうり、本来翻訳抑制されるはずのWee1 mRNAが翻訳された。これらの結果から、卵母細胞に存在する何らかの因子がWee1 mRNAの3'UTRに結合して翻訳抑制していることが示唆された。

報告書

(1件)
  • 2001 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Oe et al.: "Cytoplasmic occurrence of the Chk1/Cdc25 pathway and regulation of Chk1 in Xenopus oocytes"Developmental Biology. 229. 250-261 (2001)

    • 関連する報告書
      2001 実績報告書

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公開日: 2001-04-01   更新日: 2018-03-28  

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