研究課題/領域番号 |
13206056
|
研究種目 |
特定領域研究(C)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
田代 聡 広島大学, 医学部, 講師 (20243610)
|
研究分担者 |
五十嵐 和彦 広島大学, 医学部, 教授 (00250738)
|
研究期間 (年度) |
2001
|
研究課題ステータス |
完了 (2001年度)
|
配分額 *注記 |
5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
2001年度: 5,400千円 (直接経費: 5,400千円)
|
キーワード | 核高次構造 / 核機能可視化 / ICD領域 |
研究概要 |
1)GFP-RAD51融合タンパク質の過剰発現により可視化されたICD領域と遺伝子転写部位、複製部位の可視化を行った。その結果、転写部位はICD領域と密接な関連があることが明らかとなった。また、転写部位、複製部位の核内分布には一定の法則があることが示唆されたため、現在海外共同研究者とともにシミュレーションモデルとの比較による検討を行っている。 2)紫外線マイクロ照射法および通常のX線照射によるゲノム損傷誘導後のゲノム修復関連タンパク質Rad51およびMre11とssDNA形成部位の空間的、時間的関連を解析により、ゲノム損傷部位ではまずMre11ついでRad51の集積が認められることを明らかにした。また、これらのタンパク質複合体は様々なパターンでssDNA形成部位と共局在を示し、ゲノム修復の多様性が示唆された。現在論文投稿準備中である。また、RAD54Bがヒト細胞においてゲノム修復に関わらないゲノム相同組換えに重要であることを明らかにした。 3)転写抑制因子Bach2と転写部位の関連の検討を行った。その結果、酸化ストレス誘導後、Bach2が形成する核内フォーカスがPML bodyと密接な関連を示し、さらにPML body内の遺伝子転写が特異的に抑制されることを明らかにした。現在論文投稿準備中である。 特定の転写因子による遺伝子発現調節と核高次構造の関連を明らかにした報告は国内外になく、ポストゲノムにおける核高次構造研究の重要性を示すことができたと考えられる。
|